つれづれ気まぐれ乳がん体験日記
進行がんと共に生きる研修講師が綴る日々の気付き
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2017/10/25(水) 雨の日は古い写真がよく似合う
午前に事務作業を集中してやり
時間が少し出来たので
午後は両親が使っていた
引き出しをあけて整理をしてみた。
いくつかの引き出しから
脈絡のないスナップ写真が出てきた。
父母は頭がしゃきっとしていた頃は
アルバムも作っていたから
これらの写真は
誰かにもらったのかな?

そのうち雨が降り出してきて
古い木造の我が家の屋根が
ポタポタと音を立てる中、
しばし古い写真に見入っていると
世界の端っこにいる気持ちになる。
写真の中の何十年も前の私は
日本でなく世界の片隅のようなところに
うずくまっている感じがする。

こんな写真を見ていると
変わらないことなんてないし、
月日を重ねて行くことで
はじめて生まれるものが
沢山あるのだと改めて思う。

概ね家族の生活というのは
大きなことが毎週起きるのでなく、
単調さをベースにしている。
だからこそゆっくりと
色々な思い出が出来上がる。

毎日はちょっとずつ、
でも確実に変化している。
気づくと自分はアラ還。。。
その年月に呆然。。。

【補記】
(1)10/1より
   『がんから教わるワンショットセラピー』
   復刊!!
   
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(4)この内容とはまた違う観点で綴る
   「ワンセルフカードの広場」
   http://ameblo.jp/oneself2012/

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2017/10/22(日) 「淋しいでしょう〜?」は愚問也
自宅の電話が昨日からよく鳴る。
今日もどしゃぶりの中、投票所から帰ってきたら
立て続けに電話が3本。

父の香典返しとして送った
(正確には弟のお嫁さんが全てやってくれた)
カタログが各地に届いたようで
親戚や父の友人の奥様達からの電話。

皆さん最後におっしゃることは判で押したように
「お一人なの?、
 淋しいでしょ?、淋しくない?
 夜は淋しいでしょ?」と迫ってくる。苦笑。

心の中で「淋しいと言ったら、アンタ、
アタシになんかしてくれんのか?」
と毒づいて日曜の昼下がりの時間は過ぎて行った。
( 一一)

下記は自分に言い聞かせつつ、
整理する意味での文章。
まず大事なことは
「人生は基本的に淋しいもの」というのが
私の基本的な考え。

だってよく言われることだけど
生まれる時も、死ぬ時も一人。
仕事でも何かを担当して
大きな失敗をした時も基本的に
責任は自分一人のものだから。

こういうことが
もしも芯からわかっていたら、
上述のような質問(愚問)を
気軽に(?)人にはしないだろうし、
逆にむしろ
「どんな時も本当は人は一人ではない」
ということもわかるのではないだろうか。

というのは心から愛する人たちがいれば、
どんなに淋しく見える
(私のようながんで独り身の女が
一人で死んでいくような)状況でも
大きな意味では一人ではないのだから。

ここで私の言う「愛」は
家族愛とか恋愛とかではないけれど。
では今の私にとって愛は何か?
と文字にすると綺麗ごとになるけど
やっぱりワンセルフカードのことや
私の書いたものを
大切にしてくれている人達を
思い出すとありがたく思う気持ちだと思う。

そういう意味で
もし自分が誰も愛していなくて、
自分のことだけで頭が一杯だったら、
いつだって淋しいでしょうよ、とも思う。

だから私は思春期・青春期の時は
自分のことだけで頭が一杯だったから
淋しくて淋しくて仕方なかった。
そのせいか夕暮れ時はやるせなく、
演歌も怖くて大嫌いだった。

それが変わって行ったのは
やはりがんと生きることになったことや
オリジナルのツールが
出来たことが大きいと思う。

勿論こんなに長雨が続くと
物理的には一人だという心細さは
人間だからどうしたって出てくる。
でもそれは仕方ないことだし、
人間の常だし、本当の孤独ではない。

私の考える本当の孤独とは
果てしなく暗く、
宇宙空間くらいに深いけれど、
どこか甘くて自分を強くしてくれるもの。
だから淋しさと孤独は別もの。

写真の画像は父の告別式から
途絶えずに頂く花たち。
このところ涼しいので生花も長持ち。
花は孤独の民の大いなる友ね。
(#^.^#)

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2017/10/15(日) 思い出と希望のタンシチュー
今日は父の四十九日。
やはり雨。苦笑。

法要後の会食は当初地元で簡単にということで
某有名しゃぶしゃぶチェーン店へ
予約電話をしたら一杯と言われ、
系列の少し遠い店に電話しても一杯と言われ。。。
ええ〜っ?結構広いお店なのに、(@_@)
そんなにそんなに人気なの?
あるいは15日ってなんか特別な日なの?
変なの???

そしてハタと思ったことは
父はチェーン店というものが嫌いだったこと、
小さなコツコツとやっている店が好きだったこと。
そして今年の2月に杖をつき、
認知症が進んだ母を引き立て
入谷の洋食屋に3人で行ったのだったということ。
http://diary.fc2.com/cgi-sys/ed.cgi/masako-9/?Y=2017&M=2&D=19

そこで移動に時間がかかること等で
しぶる弟を説得し香味屋に。
http://www.kami-ya.co.jp/honten/

それぞれ好きなものをオーダーしようと
言うことにしたが
父が好きだったタンシチューを
供養ということで全員で。
冷たい雨もこのシチューの美味しさを
引き立てるためだったのかもね。
(#^.^#)

母の肺への転移という暗雲と、
それでも来年の1周忌も
「ここでまた会おう」と
一同が話す希望の光をあびて
それぞれの皿の上のルーは
キラキラと輝いていた。

お店の照明効果と
法要がお寺も予約が一杯で
12時からだったので
会食スタートは14時で全員のお腹が
ペコペコなのもあったと思うけどね。
(#^.^#)

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2017/10/11(水) いくつになっても美容院は
昨日は施設に外出届を出して
母を知り合いの美容院に連れて行った。

母が前に髪を切ったのが退院したての
12月の終わりだったから10カ月ぶり。

長年親しんだショートカットになっていく
自分を見て心底嬉しそうだった。

一年弱で4回の手術を乗り越えた
83歳の笑顔は野の花のようだった。

次に美容院に連れてくる時はあるのだろうか?
連れてこれたらいいな。

‥‥と思いながら
「これからもこの日は覚えてるかも」
と思う四十九日が迫る火曜の午後だった。

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2017/10/08(日) 昭和一桁のハグ
今日は父の古い友人で
昔は家族ぐるみで
付き合いがあった家の人々が
母の施設を訪ねてくれ、
その後、家にお焼香にも来てくれた。

老健のロビーでその家族と再会すると
母はすごく喜んで
思わずその娘さんたちとハグしあっていた。

本当に懐かしくてうれしいと
人はやっぱりハグするのね。

その後は母はその家族との
昔話を延々としていた。

若くて青臭かった頃の私は
思い出話に付きあうのは好きでなかった。

だけどそれは今思えば
「懐かしさに溺れるのが
嫌いだったんだな」と思う。
溺れるというのは、文字通りのことで
泳ぎ着く岸が見えなくなるような浸り方。

現在を暗いもののように悲観して
過去に特別の価値を持たせるようなことは、
今もやっぱり好きじゃない。
だって生きている場は、
今ここなのだから。
 
でも時には昔という空を見あげて
プカプカと浮かぶ
雲の流れのような思い出を
追うのもよし、ね。

だって過去からの
悲劇や喜劇という色んな材料で、
今の私たちはつくられているんだから。

なぁんていうことを初めて人と
抱擁する母を目にして思った
清涼感溢れる連休中日だった。

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