つれづれ気まぐれ乳がん体験日記
進行がんと共に生きる研修講師が綴る日々の気付き
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2023/09/21(木)
地下二階に行ける村上春樹
「春樹さんの今回の新作、どう思います?」
というメールを最近二通頂いたので
今日は私の感想のようなものを。
なるべくネタバレしないように書きますが
それでも多少内容に触れてしまうので
それを了解した人だけが読み進めてね。
春樹さんの新作とは4月に出た
『街とその不確かな壁』。
〜〜〜〜〜〜★〜〜〜〜〜〜
春樹氏の著作は大好きで
新作が出るとほぼ買って、
ブログにもそれを時々書いてきた。
↓
http://diary.fc2.com/cgi-sys/ed.cgi/masako-9/?Y=2018&M=3&D=6
http://masako9.cocolog-nifty.com/blog/2018/09/index.html
http://diary.fc2.com/cgi-sys/ed.cgi/masako-9/?Y=2013&M=8&D=25
等など。
しかし今回のは催眠作用がマックスで、
3ページ読むと寝落ちの連続で
お盆にやっと読み終え、今も再読中。
(;^_^A
前半はマイベストでありバイブルのような
『世界の終りと〜』の設定が似ているので
正直落胆。
しかし後半は村上ワールドがさく裂で大満足。
とはいえその良さを全く文章にできない。。。。
それはなぜかと考えてみると、、、
春樹氏はインタビュー集
(『夢を見るために毎朝僕は目覚めるのです』
文春文庫)の中で
↓
「心を家とすると、
普通の人は地下一階までしか行けないけど、
私は地下二階まで降りることができる」
と述べている。
私はこの比喩が好きすぎて
地下一階まで行くカードワークを
考えてしまったほど(苦笑)。
※『マイホームワーク(心の家)』
https://ameblo.jp/oneself2012/entry-12002196989.html
さてこの地下二階とは、
太古からの水脈みたいなものが流れている場所。
彼はそこから少しの水を掬って
持ち帰ることが出来る能力があるよう。
でもそこは長くいると危険な場所。
今回の「街と〜」は地下二階に
ぐんぐん行くので
通常の頭ではついていけなくなるし、
頭は怖がるので眠くなるようだ。
とにかく彼の作品は
誰かが境界線の向こうに行って
帰ってこなくなる話、
境界線の向こうから
何か危険なものがやってくる話、
その危険に思えるものを
押し戻す話の連続。
こうした地下二階からの使者として
「幽霊」=「この世ならざるもの」
が大抵出てくる。
今回の「街と〜」も勿論それが登場。
だから好き嫌いも分かれると思う。
でもやっぱり読書って
ファンタジーとかノンフィクションとか
ジャンルに関係なく
普段自分が住んでいる殻から外に出る、
ということが大切なのでは?
そして実はその殻は
狭くて小さいんだけど
それさえ気づかないで
私達は生きているのだと思う。
だから自分が本を買う(読む)基準は
今の私とは全く違う遠い国、
あるいは違う時代、
そして年齢も性別も宗教も
生活文化も異なる人の中に入り込んで、
その人の身体を通じて
その世界を経験できるかどうか。
先月ここに書いた
『放浪記』もそういう意味で
ほんとよかった。
http://diary.fc2.com/cgi-sys/ed.cgi/masako-9/?Y=2023&M=8&D=9
その他最近のヒットは昨春に出た
『掃除婦のための手引き書』
ルシア・ベルリン:著
(講談社文庫)もすごかった。
こうしたものばかり読んでるので、
速読には一切興味なし、
遅読、万歳なのだ。
若い時は仕事の必要性で
自己啓発本とか
スピリチュアル本の類を
買い漁って斜め読みしたけど
今はほぼ興味なし。
と思っていたら今朝のヤフーニュースで
中田考(なかた・こう)という
イスラーム学者さんが
「バカほど『自分の頭で考えろ』というが
人生の暇つぶしに『読書』を圧倒的に勧める理由」
という興味深い記事を発見。
うんうん、その通り。
とにもかくにも明後日の
秋分の日くらいから
少し涼しくなりそうだから
やっと読書の秋、到来かしらね〜!
(^^)/
【補記】
(1)9/1付でHP更新
http://oneself.life.coocan.jp/
(2)認定トレーナーの開講日程 を8/27付で更新
http://orion-angelica.jp/oneselfcard/
(3)この内容とはまた違う観点で綴る
「ワンセルフカードの広場」
https://ameblo.jp/oneself2012/
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