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2010/08/30(月)
言葉と意味の向こう側へ
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“大人になると、ついつい何でも もっともらしい名前と意味を探してしまうけど、 その向こう側に行くようなものが好きだ。 言葉の親玉をときに揺るがせるようなものが好きだ。 それはたとえば、ムーミンのニョロニョロのような。 それはたとえば、千と千尋のまっくろくろすけのような。”by マサコ
「この月の横にある、これはなんなのですか?」 という質問を今月は沢山受けた。
今月のお絵描きコーチングの絵を「十五夜の精」と名付けたのだけど、 その絵で、月の横に人魂(ひとだま)のようなものを見て 多くの人は「???」となったようだ。 申し込む前や絵を描く前に、 その名前や存在意味を知りたがっていたようだった。
私はこの絵を昨夏、インストラクターのフォローアップ講座で 会場の入り口のポスターで貼ってあったのを見て大好きになってしまい、 絵の作者に描き方を教えてもらった。感謝。 (絵の作者、あつみけいこさんは 企業でデザイナーをなさっていて数々の賞をお取りになっている。 ブログ http://atsumike.blog16.jp/ )
普段の私の仕事での研修や個人セッションは ともすると言葉ですべてを埋め尽くそうとする文化圏の中にいる。 だからその反動なのか、和(NAGOMI)アートもそうだけど、 プライベートで読む本は村上春樹氏を代表するように すぐ意味がつかない、読後感をぱっと言い表せないものに心惹かれる。
左脳、ビジネスモードの頭は 森羅万象を言葉で覆い尽くし埋め尽くそうとする。 でもその波打ち際の向こうに行きながら 何かを伝えたり、表現したり、 目の前の人の心に寄りそったり出来ないものかと思う、今日この頃。
さて、そうこうしていたら、私の好きな詩人、谷川俊太郎さんの 数年前の講演会のメモが丁度引っ越し作業で出てきた。
★現代人は「わからない」ということが不安。 だから子どもにもわかりやすいものを与える。
★わかりにくいものが永遠のクエスチョンになっていて、 それがわかる時がある。 それが本当はとてもよいプレゼントであり、 わからないことの贈り物、という考え方である。
★現代人はとにかく安心したがる。
耳が痛い話だ。 そして痛烈に私をはじめとして、今の大人の弱点を切り取っている。 言葉の侍のような谷川さんだ。
写真は日曜の参加者の作品の一部。 切り絵のセミプロのYさんはさっと魔女まで入れていた〜。 さすが〜!
【告知】 (1)この絵をはじめとして好きな絵を好きなペースで学べる 「お絵描きコーチングハウス」 詳細 http://8258.teacup.com/masakosahara/bbs/355 日時:2010年 9月 19日(日) 10:00〜17:00 ←午前のみ満席 2010年 9月 21日(火) 10:00〜21:00 (2)9月のお絵描きコーチングは「バラの花かご編」 http://8258.teacup.com/masakosahara/bbs/357 ぐっとゴージャスで大人気です。 5名定員ですので満席が近い回もございます。
この絵はぱすてるままさん http://ameblo.jp/pastel-mama/ に花の描き方をご指導いただき、アレンジしました。感謝。
(3)三島スピマ 9月5日(日)、三島のスピマに初めて出ます。 静岡県方面にお知り合いがいらしたら 下記のサイトをお伝えいただくと幸いです。 http://spima.jp/mishima
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