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2018/06/04(月)
チョコをくれたのは誰?
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あれはいつだったのだろう?小学生には違いないのだが1年生から5年生までの間のことではある。兵隊さんからチョコレートをもらった。裏山からその先の丘に登ると頂上に東西の畦道がある。西に向かって左には畑や藪があり、その先は墓地や小学校などがある。右手は畑の先の急斜面は藪である。見晴らしがいい場所である。眼下は田んぼと遠くに製紙会社がある。道は岡山児島街道と製紙会社へ至る道と二本しかない。歩く人も自転車で走行中の人もよく見える。この藪の中に潜んでいた兵隊さんたちの中の一人からチョコレートをいただいたのであった。わたしが小学校1年生の時に朝鮮戦争が始まった。戦後の民主主義はこの年から崩れ始めた。レッド・パージである。そして、朝鮮戦争のために日本では警察予備隊が設置された。1950(昭和25)年のことである。小学校2年生の時に「朝鮮戦争で原爆を使用しろ」と主張したマッカーサーが連合国総司令官を解任された。小学校3年生の時に日本が独立をした(アメリカの指示、指導の下に形式的にではあるが)。保安隊が設置された。血のメーデー事件が起り、破壊活動防止法が成立した。4年生になると、スターリンが亡くなり、朝鮮戦争は休戦となった。(現在トランプ氏と金正恩及び文韓国大統領との間で休戦協定を廃棄しようとの交渉が65年の時を経て始まっている。)そして、わたしが妹尾での最後の年となる5年生の時に、自衛隊法及び防衛庁設置法と警察法が成立したのである。わたしにチョコレートをくれたのは警察予備隊隊員だったのか、それとも保安隊員だったのか、それとも自衛隊員であったのかがよくわからないのだ。いずれにしてもわたしの小学生時代は戦後の貧困と激動の時代でもあったようだ。
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