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2018/05/08(火)
南京事件
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南京事件といえば、1937(S12)年12月に日本軍が中華民国の首都、南京市を占領した際の虐殺事件のことですが、およそ40数日〜60日の間に日本軍は中国軍の捕虜、敗残兵、南京城内外の一般市民などを虐殺したとされる事件のことです。この事件は欧米の報道機関が事件直後から報道しており、また、公式に日本は認めていますが、虐殺などなかったと否定する人もいます。わたしが言いたい南京事件はこの虐殺事件とは違って、とっても小さなことなんです。ナンキンが取れる時期になると、毎日毎日、朝も昼も夜もナンキンばっかりなのでした。「なあなあお母さんな。毎日日にち朝も昼も晩もナンキンばっかじゃ、顔も手も足も黄色くなってしまうよ。他になんかない?」と聞いた。この質問を母に聞く前には当然姉さんと呼んでいた叔母と4歳下の弟と話し合ってのことだった。わたしが母に苦情を申し上げた時には姉も弟も自分は知らないよというふうに横を向いていた。しかし、顔を横に向けていても耳はしっかりと立てていた。母の末の妹は母が育てていたのでわたしたちは一緒に暮らしていた。姉は炊事や洗濯、掃除が主な仕事であった。そこで、朝寝していたり、寝そべっていたりすると、姉はお前は掃除の邪魔だとよく箒で叩かれたものだったが、いじわると言うのではなく、優しい姉であった。わたしが小学校5年生の頃にお嫁入りしたように記憶している。毎日ナンキンばかりじゃなく他のおかずも考えて欲しいと3人が抗議したわけであるが、母は崩していた足をきちんと正座しなおしてわたしたちに次のように宣言した。「けんじ。よく聞きなさい。物は考えようで考え方も違ってくるものだ。朝はナンキン、昼はトーナス、夜はカボチャだと思いなさい。贅沢は敵です」と。・・・・・・!?わたしはよく理解できないままに黙ってしまった。
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