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2018/12/21(金)
万歳!やっと2年生に進級できたぞ。
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努力の甲斐があってかどうか、3学期の成績は赤点の学科が無くなり、何とか2年生に進級できたのであった。否、これは何としても落ちこぼれを出すまいとする先生のおかげだったのかも知れない。しかし、わが家と操山高校の間の往復1時間はなんという誘惑の多い1時間だったことであろうか。特に学校から帰る途中の30分が大変であった。うどん屋、そば屋、天ぷら屋、アイスクリーム屋などなどの食べ物屋と映画館を初めとする娯楽の場所であった。天ぷら屋の前を自転車で通る時のあの匂いには閉口した。特にアジフライなど揚げている時など生唾が出てふらふらしたものだ。今でもスーパーに行くとアジフライが目に付く。このころの思いが急に芽を吹くのである。そこでたまに買ってはみるが、あの頃のアジフライの味ではないのでがっかりしてうなだれるのだが、致し方なし。娯楽の方では、「一人帰宅映画部に入部した」ほどである。また、今でもお世話になっているS君の家の隣はストリップ劇場であった。彼の家にもよく世話になったが、隣の劇場の看板を見ると、入ってみたいという誘惑と入ることに対しての恥ずかしさと高校生という縛りが心の中で闘いを演じた。この誘惑に対しては、3年生の最後にはとうとう負けてしまうことになったのではあるが、不思議なもので、南座という映画館に関係するO君とこのストリップ劇場の隣のS君とは今でも交友が続いている。何ともう60年にもなるのだ。誠に不思議な縁であろうと思われるが、わたしには愛すべき友がたくさんいる。わたしがこれほど多くの友人に恵まれたことはわたしの人生にとっても本当に幸せなことであった。さて、やっと進級できた2年生のクラスでは異変が起きていた。悪友どもがわたしに内緒で相談していたことは「出来の悪い田畑をどうするか?」という相談であった。
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