たばたけんじの日記 (田畑 賢司)
元 岡山市議会議員 田畑けんじ の日々思うこと…
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2017/09/09(土) 魚の小骨(42)核の爆音がこだまする
昨年、金正恩が党と軍の幹部を前にして演説を行った2016年3月6日における北朝鮮情勢はどんな状況だったのだろう?まず年明けに水爆実験と称して核実験をした。2月には「人工衛星」と称して弾道ミサイルを発射した。その結果、国連安全保障理事会が制裁決議をし、国際社会の圧力が増していた。そして、翌7日から史上最大規模の米韓合同軍事演習が行われようとしていた。その緊迫した状況下である前日の彼の演説のタイトル「自強力第一主義を具現し、主体的国防工業の威力を固めていかなければならない」は、自強力とは自力更生ということなので、「他の国々がわが国をつぶそうとしても自分たちの力で立ち上がろう。そのためには国防工業の柱である核兵器開発を進め、わが国の威力を固めよう」とわたしには読める。演説の冒頭は「敵どもがやいばを抜けば長剣を振り回し、銃を出せば大砲を出すのが、偉大な首領さま(金日成主席)と偉大な将軍さま(金正日総書記)が敵どもとの対決で終始一貫して堅持してこられた信念であり、意志であり、度胸です。・・・・・私も不屈の信念と意志、度胸で敵どもの強硬(姿勢)には超強硬で堂々と立ち向かっている」と、国防工業の歴史は祖父と父の歩みと同じだと主張している。そして、「首領さまが工場でできた初の機関銃で響かせた銃声は、今日の国と民族の自主権と尊厳を固く守る核爆弾、水素爆弾の巨大な爆音となってこだましている」と解放直後の1945年10月に金主席が平壌に機関銃工場を建設したのが国防工業のルーツだと紹介している。なお祖父を補佐した父、金総書記が70年代から国防工業を最先端水準に引き上げる重荷を背負い、先頭に立って闘ってきたと言い、金主席死去後の「苦難の行軍」と称する経済難時代を語っている。つまり、90年代半ば以降の大量の餓死者が出た頃のことである。次回はその項からご紹介しよう。*わたしが毎日新聞などが使用している金正恩氏という用語の氏を使わない理由及び金正恩労働党委員長という名称を使わない理由は彼がその敬意を払う必要のない人間であると思っているからである。ことに彼は労働党委員長という職名にふさわしくない全体主義者だとわたしは思っている。ビンのラベルが「労働党」と表示していてもビンの中身は労働者の党ではない。ヒトラーがナチス(国家社会主義ドイツ労働者党)という名称を使ったのと同じように。


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