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2017/09/06(水)
魚の小骨(39)道徳がついに教科に
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防衛省装備政策課を防衛庁に格上げ(1800人体制)して世界に兵器を売り、自衛隊を真の軍隊にしようと軍備拡張を進めている安倍自公政権は国民監視を強める法律(共謀罪をテロ等準備罪という名前にして)も作った。また、国会で日報を隠すというゴタゴタが問題になったものの自衛隊の海外派兵をも可能にした。次の狙いはは何であろう?それは、人づくりではないか!と思える。うがった見方が過ぎるとの大いなる批判を覚悟して言おう。「道徳教育の教科格上げである」と。教科外であった「道徳」教育を今年3月文部科学省は「特別教科」に格上げした。特別な教科とした理由は他の教科のように「道徳」が数字で評価が出来ないために文章で評価するようにしたからとのことである。小学校は来年度2018年4月から、中学校は2019年4月(学校の判断では教科授業としてよい)から、4種類の教科書(小学校は低、中、高学年用及び中学校用)で特別教科授業が始められる。年間35単位時間である。道徳教育の起源は戦前の「終身」である。日露戦争で広瀬中佐が逃げ遅れた杉野兵曹長を捜して回るあの美談で有名になったあの「終身」である。戦後、マッカーサーが司令官として赴任した連合軍が「終身が軍国主義教育をする元となった」との理由で「授業の廃止」を命令したあの「終身」である。しかし、「近頃の若者は軟弱でなっとらん。挨拶もロクにできん。礼儀を知らん。これでは日本はよくならない。真の日本人を育てよう」と1958(昭和33)年、日本が主権を回復したのと合わせて「道徳の時間」が小・中学校で週1時間設けられることとなった。しかし、「戦前の終身の復活ではないか」「価値観の押し付けではないか」との批判は避けて通れない問題でもあった。
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