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2017/09/19(火)
魚の小骨(52)アメリカは敵だ!?
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9.11同時多発テロ事件について多くのさまざまな不可解な謎を放置したまま捜査を打ち切ったブッシュ(子)大統領は「実行犯はウサマ・ビンラディン率いるアルカイダの犯行だ」と結論づけた。これに対してアルカイダはイエスともノーとも言わなかった。が、ブッシュ大統領は反アラブ感情の高まり(或いは高めてかも)を利用してアルカイダへの報復戦争に突入した。しかし、現在に至ってもなおアルカイダの計画した犯行だとの証明はされていない。只、はっきりしている点はアラブ系人の反米感情が根強く、大きいことは確かであった。(1)アラブ系人の多い中東の石油資本をアメリカのメジャーが大規模掘削を行い、利権を握ったことへの反発が根強くあったし、現在もある。(2)1990年〜1991年の湾岸戦争に於いてサウジアラビアへの進行を狙うイランへの抑止力としてイスラムの2大聖地があるサウジアラビアにアメリカ軍を駐屯した。サウジアラビアがアメリカに助けを求めたことになっているが事実関係は不明である。現地ではアメリカの意向と受けとめられている。また、このアメリカ軍の駐屯にウサマ・ビンラディンは反対していた。(3)イスラム原理主義組織はアメリカは金銭と快楽を追求する腐敗した神に背く国だと受け止めていた。(4)アメリカはイギリスと共に国連を利用してアラブ人の土地を奪ってイスラエルを建国させた。(5)この地はイスラム教の聖地であり、ユダヤ教の聖地でもある。(6)イギリスとアメリカは第二次世界大戦で協力すればユダヤ人に建国させると約束して協力させた。ユダヤ人は2千年もの間国が無く、建国を願っていたのでイギリスとアメリカに協力した。一方、アラブ系住民にもパレスチナ独立を約束して戦争に協力させるという2枚舌を使った。結果、アラブ系人を裏切り、イスラエルを建国させたというパレスチナ問題が横たわっている。(アメリカ人、イギリス人は大嘘つきだ!)(7)従って、アメリカは敵国イスラエルを支援する敵国だ。(8)アメリカはイスラム教の聖地を奪った許されざる敵である、などの敵対心が複雑に組み合わさっているので、アメリカと日本が正しいと単純に結論を出すのは早計ではないかと思う。
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