たばたけんじの日記 (田畑 賢司)
元 岡山市議会議員 田畑けんじ の日々思うこと…
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2017/09/15(金) 魚の小骨(48)北がまたミサイルを発射
北朝鮮が今朝6時57分ごろミサイルを発射した。方向は前回と同じ襟裳岬上空を飛翔し、およそ2200km先の太平洋に落下した模様。高度は750km〜770km〜800kmで飛行距離はおよそ3700kmとのこと。前回と比べて高度200km、飛行距離は2000kmほど伸びているようだ。グアムへの到達が可能となった今回の事前連絡なしの発射は国連の制裁決議に対する「米国に最大限の苦痛を与える用意がある」との声明をだした北朝鮮の実行行為であろう。昨年3月6日の党と軍幹部への金正恩演説の2日後、彼は核兵器研究所に足を運び核爆弾の模型と見られる大きな銀の球体を前に「核先制打撃権は決してアメリカの独占物ではない」と満足げに宣言したという。それから1年半、飛行距離3700kmの報告を受けて満足げにうなずく孤独な独裁者の姿がわたしの脳裏に見浮かぶ。「後は大気圏落下の際の高熱に耐えうる核弾頭の開発だ。これが完成すればアメリカ本土が狙える」と地球儀を回していればヒトラーと同じポーズではなかろうか。ヒトラーは海を越えてイギリスを爆撃するロケットを開発した。山本五十六は「アメリカに勝つためには本土を狙う以外にはない」と巨大潜水艦とその潜水艦に搭載する折り畳み式戦闘機を開発させた。残念ながら実践には至らなかったが。およそ80年前と同じ発想である。敵の国民の命を人質にするという戦法は古今を通じて同じなのかも知れない。自国民の命は戦う前に捨てている。この構図も同じである。貧しい者ほど最前線で命を投げ出し、一般市民が攻撃の対象とされる。兵隊同士で命を懸けあう第一次世界大戦までの戦争とはまるで様相が違うということをまず各国国民は知らねばならない。旧日本軍が中国で始めた無差別爆撃がアメリカによって日本本土空襲という形でお返しされようとは天皇陛下も当時の政権幹部も軍幹部もご存じなかったであろう。それが今では通常の爆弾でもなく、焼夷弾でもなく、広島型原爆の10倍以上の核爆弾である。一瞬にして今度は広島、長崎だけではなく中国地方、九州全土が被災する規模である。中国及びロシアへのメッセ―ジは日本が「核兵器廃絶を」と伝え、合意を得る努力をしなければならない。それが日本の為すべき責務ではないか。


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