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2017/08/24(木)
魚の小骨(26)豚から人への応用は可能
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残暑とは言えないほどの酷暑が続いています。是非お体にはご留意ください。研究者のみなさんもこの酷暑の中「わたしも将来ノーベル賞を取りたい。その為にはあの施設も新しくしたいとか、もっと優秀な補助者が欲しいとか・・・ああ、もっと資金が欲しい」と思われている方も多いのではないでしょうか。この思いは切実で、誰もが思う善意の思いです。しかし、政府の補助金が減額され、大学への予算配分が成果主義に変わっている今では各研究室への研究費は十分とは言えません。そんな中、防衛省の研究費が喉から手が出るほど欲しいと思うのは当然の成り行きです。防衛省がばら蒔く大学への研究費はこうした状況を踏まえているのです。例えば、とわたしは思うのですが、NTTドコモがあらゆるものがネットにつながるIoTを養豚業に応用する実証実験を始めます。センサーを使って豚が食べた量を計測し、体調を把握し、生育コストを従来の2〜3割抑えようとの実験です。また、豚は78kgより太ると販売額が落ちてしまいます。そこで、最適なタイミングで豚を出荷できるようにするとのことです。このシステムが稼働するとこれまでの養豚コスト1kg当たり420円かかっていたものが約100円下げられるといいます。では、これをどう応用するのか?わたしが防衛大臣なら自衛隊員の食事と体重管理に応用します。そして、徴兵制に備えて精度を上げる研究をさらに進めます。現在、関係が無いように思える先進技術はいつでも応用可能となります。兵たん部門も含めれば軍隊に必要なことは国民に必要なこととまったく変わらないのですから。違うのは「殺人が名誉であり勲章をもらえる」のか、それとも「殺人は悪であり、刑に服するのか」の違いです。自衛隊と名前は変えても軍隊に違いはありません。彼らは毎日殺人の訓練をさせられているのです。災害支援に出かけてもそれはそれで悪くはありませんがこの任務は彼らの本来の任務ではありません。制服組がわたしたちの大臣を出したい。できれば内閣総理大臣を出したい、と願うのも無理はありません。だからこそ、人として何が大切か!文民統制はなぜ必要か!憲法9条はなぜ必要か!を心底府に落ちる教育と議論が必要になります。今回の「PKOの日報隠し」は彼ら制服組が戦前の大本営と変わらない国民を騙す軍隊であることをわたしたち国民に教えてくれました。彼らはいつも国民を騙しても構わないと思っているのです。まずわれわれはこの事実を承知しておかねばならない。本当に悲しいことではありますが。
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