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2017/07/31(月)
魚の小骨(3)政財官癒着
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異常な暑さが続く今日この頃。仕事疲れに冷たいビールをぐい〜っと一杯!飲みたくなるはず。だがしかし、この業界にも異変が起きているようだ。ビール離れが加速している。一因は酒税法改正(コロコロ変わる税制改悪には困ってしまうなあ)でビール類新ジャンルの税率が上がることで消費者離れが起きると業界各社は戦々恐々と次の一手を考えている。値上げすれば消費者は離れていく。すでにビールを離れている消費者も多い。受け皿の缶酎ハイやウイスキーが絶好調とのこと。ビール類全体は前年同期比1.3%減の1億9025万ケース。上半期(1〜6月)比較では5年連続過去最低記録を更新している。ビールは1.4%減、発泡酒が2.4%減、新ジャンルが0.7%減(上半期の課税出荷数量)。そんな状況下でビール類新ジャンル部門でキリンが首位を陥落。アサヒに抜かれた。20年前のアサヒのスーパードライ発売以来の晴天の霹靂である。要因はアサヒの主力「クリアアサヒ」のリニューアルによる販売数量が前年比10%増となったことだ。もう一つの要因はキリンが「のどごし<生>」を税制改正を見越して値上げしたこと。加えて、消費者ののどごしブランドへの飽きが重なったためと思われる。ここで注目すべきは、消費者は少しでも安く、そして良い物を求めているということである。各社が競い、そのような商品を作る競争があれば国民にとっては嬉しいことである。しかし、安倍一強自公政権(そして、この政権を引き継ぐグループ)と財界が結託し、物価を引き上げるためには競争と見せかけ、国民を欺きながら値上げを企んだらどうなるのであろう?そうすれば政権は税金が増え、軍備が増強出来る。物価が上がるインフレになれば国の借金が減る。企業は売り上げが減っても利益が増える。国民はなお我慢の生活を続けながら隣りよりはうちの方が少しは増しだと自分を持ち上げ、自分を納得させる。カルテルなんぞ出来っこないという君へ。見てみなさい。軍隊を禁じた憲法の下で軍隊をもち、禁じられた六大財閥グループは厳然として君臨し、政治をも支配している。(財閥グループはソフトバンクの孫正義氏の賭けが成功すればひょっとすると七大財閥グループになるやも知れないが?)。三菱、三井、住友、芙蓉、三和、第一勧銀という財閥及び企業集団は厳然として存在し、威力を蓄えている。もちろん個々の企業の浮沈はあるものの。そして、今の日本には安倍一強に代わる野党がいない。支持政党なし層が圧倒的に多い。すると、解散総選挙となればどこにどう転ぶかはわからない危うさを持っているのである。
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