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2017/10/02(月)
魚の小骨(58)お国の為に尽くせ!?
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安倍総理の突然の国会解散。しかも臨時国会冒頭解散である。一定数の国会議員の要請があれば、国会を開かなければならないにも関わらず憲法の規定を無視しておいて、自分たちの選挙で勝てる公算が高く都合がよいと思えば国会を開き、森友、加計疑惑に蓋をして所信表明さえしないでかけ逃げ解散をした安倍総理。これに慌てふためきとうとう民進党は小池氏率いる安保容認、憲法改定を是とする「希望」の党に合流すると表明し瓦解。安倍が敵前逃亡であるならば、民進・前原も敵前逃亡である。さて、見捨てられた国民はどうすればいいのか?それが問題である。日本国民の最良の選択を願うのみである。安倍総理が照準を合わせている「日本国民の人づくり」は憲法改定、つまりは9条を変えたいという願い(自衛隊を名実ともに9条の中に盛り込んで軍隊とし、海外派兵も含む対応で米軍の強力な補完勢力とする)に沿うものであることは確かである。これは彼がこの選挙で狙う最大の目標であろう。この選挙に勝てば、「道徳教科」の検定を強化し、愛国心の名の元に戦争する人づくりをさらに強めることは疑いのないところである。それでは「道徳」の授業を正式な「道徳教科」とした理由は何だったのだろう?「戦後、高度成長を経て日本は大きく変わった。少子高齢化。情報モラルの低下。携帯スマホの普及で世界中にリンクできるようになった。ネット上でのいじめなど道徳の教科化の必要性が高まっている」という理由である。道徳を教科としないでも十分に対応可能な問題であると思えるが、今一つの理由として「道徳教育は本を読むだけで形骸化している。道徳を教えることが必要であり、家庭や地域で子供を育む力が必要である」と国の命令に忠実でない教師批判と地域ぐるみの人づくり(戦前の村役場的国の下請け制度と監視しあう5人組制度?)を理由として挙げている。要するに教師がもっと愛国教育をせよと言っているのと裏返しである。だがどうであろう?まず嘘をつき、人を騙し、法を守らない自らと大臣をはじめとする自民党の幹部たち、国会議員たちがカネのけじめをつけることをはじめ、道徳的にも国民から信頼される人になるべきではないだろうか。大企業が自己利益追求だけでなく、国や国民のために役立つよう指導すべきではないだろうか。こう言うと「俺たちのことはほっとけよ。俺は嘘ついてもいいんだ。お前らは愛国の精神で黙って国のために尽くせ」という腹の中の声が耳に響き渡って仕方がないのはわたしだけであろうか!
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