たばたけんじの日記 (田畑 賢司)
元 岡山市議会議員 田畑けんじ の日々思うこと…
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2016/02/29(月) 未来を見つめて
寒明けの波止場に磨く旅の靴  沢木欣一
寒が明けて春となる。今年は2月4日が立春でした。しかし、立春が過ぎても寒の戻りがあり、今日も午後4時ごろ1時間ほど吹雪きました。しかし、寒くても春が身近に感じられる季節でもあります。わたしの父は船乗りでしたから、この句は父の姿ともダブリます。明るい日差しの中に靴を磨かせ、乗船し、そして出帆したのでしょう。厳しくも明るい未来が見えるようです。

2016/02/27(土) 子規の宇宙であった小庭
のとかさや杖ついて庭を徘徊す  子規  
明治29(1896)年春の句である。彼は前年3月従軍記者として遼東に渡ったがすぐに日清戦争が終結し5月に日本に帰った。その帰船上で喀血した。その後の療養生活を経て東京に帰ったのは10月下旬であったが、腰部疼痛を起こしていた。以後歩くことが困難となり、生活の大半を病床で過ごすこととなる。この年から7年間(亡くなるまで)彼は病床にありながら文学と格闘することになる。その彼の壮絶な苦闘を支えた十坪の小庭、彼にとっての全宇宙をやっと杖をついて彼は徘徊できたのである。この句は「なんだのどかだったから杖をついて歩いたのか」という感想と「なるほど大変な思いで闘っていたのか」との感想と二つに分かれるかと思われる。その後の鶏頭の句に関わってくる句でもある。

2016/02/26(金) 薄氷(うすらい)
せりせりと薄氷(うすらい)杖のなすままに  山口誓子 
昨日来の寒の戻りで今朝もとっても寒い朝でした。「薄氷を踏む思い」という言葉がありますが、いつ壊れるかとひやひやしながら氷を踏んで歩む緊張が伝わってくる言葉です。安倍氏が官房長官だった時に官房機密費(国民の血税)をばらまいた気分とは全く異なる気持ちなのでしょう。大阪高裁がこのほど一部の開示を認めましたが、政府は開示せず最高裁に上告するのでしょうね。さて、今朝も氷が張っていました。作者は石造りの手水鉢に張ったこの薄い氷を杖で突いてみたのかも知れません。せりせりとの語感が誠に巧みで妙を得ています。

2016/02/24(水) ネズミ退治
猫の妻へっついの崩れより通いけり 芭蕉
猫は恋の季節になると幾日も家に寄り付かず、そうしてボロボロになって帰ってきます。メソポタミア時代からお付き合いを始めた人間と猫。穀物を育て貯蔵する人々。穀物を狙って集まり増えてゆくネズミ。そのネズミを退治しようと山からやって来た猫たち。こうして人間と猫の共存が始まりました。もう一万年のお付き合いですが、猫は野生を失いません。わが家の猫も今年に入ってからでも三匹のネズミを捉えてきました。あの猛スピードで飛んでいるツバメでさえ捕らえてきます。日本中の至る所でパーティだの、政治献金だの、政党助成金だのと国民の財を食い荒らしている国会や地方の議会に巣食うネズミどもを退治してほしいものです。

2016/02/23(火) 姥捨て事件
たはむれに母を背負ひてそのあまり軽きに泣きて三歩歩まず 啄木
この歌は啄木の有名な三行詩です。母への思いがよく伝わってくる詩ですが、最近の子どもたちの感想では「母を冗談に背負ってみたところ重すぎて軽く泣いてしまった」とのこと。時代の違いがよくわかる感想だといえるでしょう。お母さんはこんなにも軽くなってしまったから泣けてきたというのとお母さんが重すぎて軽く泣いてしまったというこの違いは逆に現代を風刺しているともいえます。しかし、飽食の時代のもう一つの顔は、高齢者介護施設で頻発している虐待や殺人事件です。つい最近もベランダからお年寄りを投げ飛ばして殺した事件がありました。しかも、三人も。この事件は日本の闇部を垣間見せています。これほど人命を粗末に扱う時代をわれわれは今生きているのです。現代の姥捨て山事件をこのまま放置せず、政治を変える努力をする必要があると思います。

2016/02/22(月) 狼狽
顔近づけて蝋梅を曇らせぬ  松本敏子 
梅はロウバイ科の落葉低木で梅の字があるがウメではない。冬の寒い時期の黄色い花が美しい。香りも強くいい匂いがする。原産地は中国で根元から多くの幹を立てて分枝する。高さはおよそ2〜3mになる。名前の由来は2説ある。一つは蝋細工に似た花が梅の咲くころに咲くからという説。二つ目は蝋月(陰暦12月)に咲き梅のように香るという説である。寒い朝なのであろう。梅の花が美しい。香りを嗅ごうとすると花が息で曇ってしまったというのだ。吐く息が白く目に見えるようであるが、わたしも試してみたがどうも曇らない。日を開けて雪の寒い日にもやってみたがやはり曇らない。なぜだろう?狼狽しました。ひょっとすると作者の空想かもと思いました。

2016/02/20(土) 野守とは?
茜さす紫野行き標野行き野守は見ずや君が袖振る 額田王(ぬかたのおおきみ)万葉集巻1・20 茜(あかね)も紫草も貴重な染料の素です。野守(ぬもり)は管理している人や番人のこと。標野(しめの)は天皇の薬草園で立ち入り禁止の場所のこと。「茜を指さしたり、紫草の畑に行ったり、天皇に隠れて立ち入り禁止の薬草園でわたしに手を振るあなた。管理をしている人たちに見つかりはしないでしょうか」という意の額田王の恋歌です。彼女は飛鳥時代の皇族であり、歌人でもあります。天智天皇(中大兄皇子)と天武天皇(大海人皇子)は天智が兄で天武が弟です。彼女は後に天武天皇の妃となります。そこでぼくは昨日ご紹介した「春日野に野守を見ずや蕗の薹」の角川氏の句はこの額田王の歌を踏まえて作られたと思うのです。彼も愛する人と春日野へ出かけていたのかも知れません。

2016/02/19(金) 春の知らせ
春日野に野森を見ずや蕗の薹  角川春樹
野森(ぬもり)は薬草園の世話をしている管理人や番人のことです。蕗の薹(ふきのとう)はご存知のとおり、早春の寒さの中に川岸や田んぼの土手に土を破って顔をのぞかせる春の蕗です。蕗はキク科の多年草で古くはフフキと言ったようです。冬の頃から霜や雪をしのいで地中から若芽が吹き出るところから冬吹き草(冬吹き)と言われたようです。立春を過ぎたころから浅い緑色の花穂(つまり、若い芽)が目立つようになります。苦みがありますが酢味噌でいただくととても美味しいのです。香りも楽しんでください。医薬品としても使われています。解熱や咳止めによく効き、胃を丈夫にする効能があります。春日野は奈良市春日山の麓の野原ですが、野森については次回にご紹介します。わたしの考えではこの句の背景にあるものがぼんやり見えるからです。さて、しかし、うち続く寒い世の中ですから早く国民や労働者に春の知らせが届いてほしいものだと思います。

2016/02/18(木) 地の塩とならん
勇気こそ地の塩なれや梅真白  中村草田男
地の塩とはイエス・キリストの教えで、神を信じる者は腐敗を防ぐ塩のように社会や人の心を純化する模範となろうという意である。真白に咲いた梅の白さに穢れのなさを重ねて見、寒さに堪えて凛と咲く梅に生き抜く勇気を作者は見たのであろう。安倍自公政権の暴走を見るとき、今こそ勇気を持ち、状況はたとえ寒くとも凛として立ち向かう勇気が今われわれに必要とされているのではないだろうか。

2016/02/17(水) 一粒の火種
冴返る夜や一粒の火種生く  速水草女 
冴返る(さえかえる)とはいったん暖かくなりかけてから寒さが戻ってくることをいいます。この寒さがひどく身にこたえます。まるで円安頼みのアベノミクスみたいです。株価はいったん上がりはしたものの今年に入って急落しました。巨大企業は巨利をため込んでいますが労働者のために使おうとはしません。しかも、安倍政権は賃上げの掛け声だけですから賃金はなかなかあがりません。そこでこの急激な円高・株安ですから大企業は賃上げに動こうとはしないでしょう。そうすると国民は一層寒さが身にこたえますから襟を合わせて震えます。しかし、「これでいいのか!?」「憲法九条を変えさせてよいのか!?」の火種は生きて残っています。炭をつぎ足し、火を強くし、「暮らしを護れ!」「憲法守れ」の声がカッカと燃え上がるようにしたいものです。

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