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2016/12/09(金)
明日を夢見て
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安養寺の銀杏の樹もすっかり葉を落としてしまった。樫や椎の木たちもドングリはもちろん茶葉を震い落として散歩する人や風や小鳥たちと寒いねえと話し合っている。美しかった紅葉も葉を縮れさせている。もうすっかり冬だ。またこの冬も樹木たちは休眠に入った。だが、よく見ると来る春に備えて萌ゆる芽を育んでいる。梅や櫻の木などの花芽はしっかりとふくらみを増している。再生の力を秘めて木々はくろぐろと冬を迎えているのだ。 落葉して木々りんりんと新しや 西東三鬼 落葉踏むけふの明るさあすもあれ 水原秋桜子
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