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2016/12/07(水)
みかんの香に包まれて
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旅人の蜜柑くひ行く枯野かな 子規 みかんはどこからやってきたのか?その答えは英名にあった。英名はサツマオレンジと言う。18世紀に中国から日本に帰った僧侶が持ち帰った柑橘の種を鹿児島県の長島に着船した際に蒔いたところその中から偶然良いものが出来たという。從って原産は中国というわけにいかないようだ。紀伊国屋文左衛門が荒天をついて江戸へ蜜柑を運んで五万両もの大儲けした話は有名であるが、この蜜柑は紀州蜜柑。小型で一袋に種が2〜3個あるため明治以後は種がほとんどない温州蜜柑が主流となった。今では伊予、安芸・・・と広がっている。蜜柑と海は切っても切れないほど縁が深い。入江や海を見下ろす蜜柑山は暖かさを感じるところである。岡山ではブルーハイウエイ沿の山肌にも植えられている。先日、友人が広島の島の実家の蜜柑を送ってくれた。とても有難く日々蜜柑の香りを身にまといながらいただいている。吾も人生の旅人なりと知る。
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