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2016/12/15(木)
変革のための意思と力
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海底(うなぞこ)に潜む勇気や冬ざるる 辺り一面冬の寂しい季節となってきました。海も波が高く寒々とした光景となりました。トランプ大統領の就任を間近に控え、NYも東京も株高に沸いています。まるで小春日和のお正月のようです。しかし、来年後半から再来年にかけては強風を伴った氷霰や時雨に見舞われる冬本番の中にわれわれがいるような気がしてなりません。英国は民族や国家の壁を越えようとの壮大な実験でもあるEUを離脱する道を選択しました。アメリカ国民はアメリカ第一主義のトランプ氏を大統領に選びました。自国の保護主義です。オーストリアでは破れはしたものの極右の代表が半数近くの支持を獲得しました。イタリアもそうです。首相が辞任しました。フランスやドイツも移民反対勢力として右翼が力を増してきています。 一方、シリア内戦でのロシアの軍事力、アジア及び世界での中国の軍事力を背景にした台頭に見られる緊張関係の増大があります。貿易戦争は避けられないと思われます。 一方、その奥深くに世界秩序を取り戻そうとの芽生えも見えます。また、その芽生えの成長を期待しています。 沖の石のひそかに産みし海鼠かな 野村喜舟
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