たばたけんじの日記 (田畑 賢司)
元 岡山市議会議員 田畑けんじ の日々思うこと…
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2015/09/05(土) マイナンバー?
いよいよマイナンバー制度実行期日が迫ってきた。12ケタの番号を国が勝手に割り振りして国民の情報を管理する。メリットを盛んに宣伝しているが、国民管理の他に目的はない。その国民管理のシステムがいよいよ作動する期日が迫ってきたのだ。戦前は軍隊と兵役、特高警察と5人組制度などで国民を管理し、縛って来た。戦後70年の今度は自衛隊とその自衛隊を指揮する米軍、特定秘密保護法とマイナンバー制度となるだろう。特定秘密保護法は公安警察の生命線となり、国民看視の大きな力となるに違いない。国民のプライバシーなど2の次だ。そうでなければ年金機構のサイバー攻撃に対する無防備さを考えれば実施を見合わせるのが普通の感覚であるはずだ。プライバシーが漏えいしてもお詫びは口先だけ。誰も責任をとらない。被害補償の規定さえない。止めていただきたいものだが、安倍自公政権は止めさせないだろう。公明党の支持母体である創価学会員はよくよく自分のこととして考えてほしいものだ。70年前までは教祖が刑務所に留置されていたことを。それはそれとして、マイナンバーというからにはせめて自分の好きな番号がほしいと思うのが普通ではないだろうか。押し付けられた番号でマイナンバーとは片腹痛い。せめて「マイナンバー制度」の名称を「押し付け番号制度」と変えるくらいは当たり前ではないだろうか。

2015/09/04(金) アジアでの付き合い方
70前に日本が敗戦となった第2次世界大戦はファシズムの敗北であった。日本が掲げた目標は「大東亜共栄圏」。しかし、共栄を図るというお題目はやはりお題目であり、共栄圏建設を掲げてアジアを侵略し、中国、朝鮮半島国家をはじめ、アジア各国に甚大な被害を与えた。あれから70年、中国、韓国との歴史認識、領土問題を巡り、摩擦が強まっている。この70年間に日本の大企業は世界企業へと巨大化した。今や国内での生産拠点は少なく、世界各国へ進出している。中でも、アジアでは、中国国内の労働賃金が高くなったので中国を離れ、タイ、ヴェトナム、ミャンマー(旧ビルマ)などへと移行している。昨年9月26日浜松市で「ビルマゆかりの碑」を前に式典が開かれ、ミャンマー国軍総司令官ミン・アウン・フライン氏は「ミャンマー国軍はここから始まった」と述べたという。英国植民地であった当時のビルマは1948年に独立したが、その手助けをしたのが当時の日本陸軍大佐の鈴木敬司。独立運動を起こすために集まったビルマ人30人のトップがアウン・サン・スーチーさんの父であるビルマ建国の父アウン・サン氏だった。彼らはこの地に潜伏し、その後、中国・海南島で軍事訓練を受けたという。謀略機関である南機関を指揮した鈴木は英国に変わって日本が盟主になるための援助であったが、日本の敗戦でその目的は実現しなかった。歴史の皮肉というべきであろう。日本は「ミャンマーの独立を助けた」などとは言わないでほしいものだ。ミャンマーなどアジア諸国への経済援助は過去の歴史を踏まえた上での真摯な態度で臨むべきであろう。

2015/09/03(木) 戦後は終わったのか!?
ぼくが小学校1年生(S26)の時に日米安全保障条約が締結され、米軍の占領が終わった。朝鮮戦争はこの1年前に始まり、小学校3年生の時に休戦協定が締結された。そして、4年生の時に自衛隊法、防衛庁設置法、警察法が成立した。ぼくの記憶によればぼくらの空を悠然とゆく双胴のロッキードを「カッコいい」と思ったものだった。妹尾のわが家の北側の丘の斜面から岡山に向けて一本道がまっすぐに走っていた。その斜面にカーキ色の服を着た人たちが銃を構えて草むらに隠れて座っていた。保安隊なのか、自衛隊なのかはわからないが、チョコレートをもらった。この頃、僕たちは腰から紐に着けた磁石を引きずって歩いていた。鉄を売るためだ。工場に忍び込んでボルトやナットを盗んだ奴もいた。あれから62年が過ぎた。戦後70年経ったと過去のことになろうとしている。思えば、56年前の米軍機の宮森小学校への墜落で児童11人、住民6人が死亡した。11年前には沖縄国際大の校内へ墜落した。沖縄が本土復帰して以来の43年間で米軍機は46回も墜落しているという。年に1回以上だ。46回目が今年8月12日の米軍ヘリの墜落である。だが、本土のマスコミはこの沖縄での墜落事故を無視するか、小さく紙面の片隅にしか扱わない。戦後はまだ続いているのにことさら国民の記憶の隅に戦争の記憶を追いやろうとしているようだ。福島原発事故も同じだ。済んでもいないのに済んだように見せかけようとしている大本営発表にわれわれは騙されてはならない。

2015/09/02(水) くずをれて伏す
  ひきよせて寄り添ふごとく刺ししかば
 声も立てなくくづをれて伏す
 この一首は日中戦争で大陸に送られた宮柊ニさんが敵を銃剣で刺した瞬間の歌。彼はこの歌を戦闘の最前線で読んだ。
 悔悟、痛苦、断腸の思いを胸に秘めて暮らした最前線で戦った人たちの戦後の暮らしは重く、辛く、苦しいものだったと推察される。ぼくの母方の叔父二人は「南方海上にて戦死」が戦死の通知であった。場所の特定ができないことを母はいつまでも悔やんでいた。ソ連領内から必死に逃げ帰った父方の叔父は戦友の墓参りをしたいと来岡し、ぼくが案内をした。恐らく自分の死を意識した最後のお別れだったに違いない。ぼくが戦争のことを尋ねても哀しげな顔をするのみでなんにも話してはくれなかった。生前の父の話によればこの叔父は「陸軍中野学校」に在籍し、スパイとしてソ連領内で活動していたところ終戦を迎えたとのこと。帰国しても国籍がなく、戦後の暮らしは大変だったようだ。
 耳を切りしヴァン・ゴッホを思ひ孤独を思ひ
 戦争と個人をおもひて眠らず
 宮柊ニさんがその後も眠れぬ夜を過ごしていたことがこの歌で窺える。
 安倍首相の3400字にのぼる長文の70年談話はこの2首のわずか70文字と比べてなんと浅薄なことだろう。悔悟、痛苦、断腸の思いとの言葉は並べていても。

2015/09/01(火) 秋とはいえどなお暑し
昨日31日に発表された7月の鉱工業生産指数は2か月ぶりにマイナスとなり、東京株は昨日および今日も大幅反落となっている。日経平均株価は7月末から8月末の1か月で約1700円の下落、今日の午前中の下落と合わせると約2250円もの下落である。この1か月の下落した数値はリーマンショック直後の08年10月以来の大きさとなる。アベノミクスがアベノミスになろうとしているとの指摘が自民党内でも大きくなっているようだ。そこで、自民党内中堅は「不人気な安全保障関連法案によるマイナスを今回の予算でカバーしてくれ」、宮沢経済産業大臣は「大幅な税率引き下げをしてほしい」と法人税実効税率を前倒しして16年度に20%台まで引き下げるように要請した。17年4月に消費税率を10%に引き上げるから財源はあると言わんばかりだ。となれば、庶民から巻き上げた消費税は法人税減税に化ける仕掛けだ。消費税は福祉に使うと言いながら今回もまた国民だまし撃ちの大企業減税となる。その上、防衛予算と公共事業予算大盤振る舞いの予算措置で来年度予算は102兆円だとのこと。まさに後は野となれ、山となれの愚作である。これに今年度最後の補正予算を加えると恐ろしいことになるだろう。「秋とはいえどなお暑し」。戦争法案に暮らしの経済も大変なことになろうとしている今年の秋である。 


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