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2015/09/03(木)
戦後は終わったのか!?
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ぼくが小学校1年生(S26)の時に日米安全保障条約が締結され、米軍の占領が終わった。朝鮮戦争はこの1年前に始まり、小学校3年生の時に休戦協定が締結された。そして、4年生の時に自衛隊法、防衛庁設置法、警察法が成立した。ぼくの記憶によればぼくらの空を悠然とゆく双胴のロッキードを「カッコいい」と思ったものだった。妹尾のわが家の北側の丘の斜面から岡山に向けて一本道がまっすぐに走っていた。その斜面にカーキ色の服を着た人たちが銃を構えて草むらに隠れて座っていた。保安隊なのか、自衛隊なのかはわからないが、チョコレートをもらった。この頃、僕たちは腰から紐に着けた磁石を引きずって歩いていた。鉄を売るためだ。工場に忍び込んでボルトやナットを盗んだ奴もいた。あれから62年が過ぎた。戦後70年経ったと過去のことになろうとしている。思えば、56年前の米軍機の宮森小学校への墜落で児童11人、住民6人が死亡した。11年前には沖縄国際大の校内へ墜落した。沖縄が本土復帰して以来の43年間で米軍機は46回も墜落しているという。年に1回以上だ。46回目が今年8月12日の米軍ヘリの墜落である。だが、本土のマスコミはこの沖縄での墜落事故を無視するか、小さく紙面の片隅にしか扱わない。戦後はまだ続いているのにことさら国民の記憶の隅に戦争の記憶を追いやろうとしているようだ。福島原発事故も同じだ。済んでもいないのに済んだように見せかけようとしている大本営発表にわれわれは騙されてはならない。
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