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2015/08/06(木)
広島を考える
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広島の原爆慰霊祭が今年もおこなわれた。安倍首相が黙とうをしている映像が映し出される。ぼくは彼が今目をつむってなにを考えているのだろうと思った。「この場には反対する奴も多いが、どうしたものか?支持率も下がって党内にも心配する者が増えた。だが、今は集団的自衛権をいかにして通すか!が最重要事だ」と思っているに違いないと思った。「アリとゾウの闘いと言われたベトナム戦争」が終わって今年で40年になる。南ベトナムの首都サイゴン(現ホーチミン市)陥落は1975年4月30日であった。アリがゾウを倒した、つまりベトナム人民が超大国アメリカの侵略を打ち破ったのです。勝利のためにアリたちはさまざまな苦労を乗り越えて闘い続けました。例えば、1千kmに及ぶ輸送用ホーチミン道路網を使って中部高原のジャングルに病院を造り、消毒用アルコールを確保するために少数民族に酒の作り方を学び、自転車のペダルを踏んだ明りで手術をしたといいます。また、重症患者の輸血は病院スタッフが提供したようです。あれから40年。世の中は目まぐるしく変転しています。40年経った今では、ベトナムと中国が南シナ海の領有権を巡って対立し、アメリカとはTPP(環太平洋経済連携協定)への参加を模索するほどの仲となっています。TPPは経済的に中国を封じ込めようとする意図を持っていますから、ベトナムは中国と敵対し、アメリカと手を握る構図となります。昨日の敵は今日の友とも言いますが、そんな格言が必要のない時代へと移るべき時ではないかとぼくは思います。各国どおしの争いを止め、国別軍事力を廃止し、そろそろ地球国家を考えなければならない時期ではないでしょうか。冥王星にまで探査機を着陸させることのできる時代になっているのです。核兵器廃絶は地球のみならず、宇宙の課題です。星の領有権を巡って各国が争うことのないようにしてほしいものです。平和の祈りを捧げた名もなきアリたちよ!宇宙の平和のために立ち上がろうじゃないか!
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