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2015/08/03(月)
土を大切にしよう
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土というものほんとうに有難いものだ。降り積もった火山灰から植物を育む土ができるまでには1cm=100年かかる といわれる。無数の微生物が棲み、養分が豊富な土になるまでには長い歳月を要する。このように貴重な土が今危機的状況となりつつある。豊かな土が生まれるにはとてつもなく長い歳月を要することを考えれば、本気で対策を考えなければならない。なぜかと言えば、FAO(国連食糧農業機関)が「世界の土壌の3分の1が劣化傾向にある」と報告・警鐘を鳴らしていることからもその必要性が確認できる。「苫田ダムを拵えると生態系が崩れるからストップしてほしい」とぼくたちは訴えたが、当時の長野岡山県知事はダム建設を強行した。案の定、海苔の色落ちほかの被害が出て、ダムを一時的に放流するなどの姑息な手段で県は対応している。「出来たものをどうするのだ!?」との脅しを加えた手法で。土には多様な役割がある。雲丹を取り戻すために山を植林している例からもその役割の重要性がわかる。海も山も自然の生態系の一つなのだ。土中の微生物が呼吸することで大気中の成分が一定になる仕組み。養分の一部が雨で川や海に流れ込み、プランクトンの栄養となり、生態系を支える仕組み。古代シュメール文明の衰退は灌漑用水の塩分が土壌に溜まり、農業生産が減ったためだという教訓をわれわれは忘れてはならない。土を大切にすることは人類が生きるためには不可欠の要件である。アメリカの旱魃のすさまじさをテレビで見るにつけ水の大切さとともに農薬害や化成肥料害も考えなければならないと思う。 草刈れば慌てふためくミミズかな
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