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2015/07/30(木)
白石踊り
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ぼくは若いころ、とは言っても29歳から30歳にかけての2年近くだが、民主商工会の仕事で笠岡に居住したことがある。担当エリアは笠岡市、井原市、芳井町、美星町などであり、思い出深い地域である。笠岡市の島しょ部にももちろん出かけた。白石島は笠岡港から高速船で20分余りで着く石材の島である。見下ろせば目も眩むような石切り場で「恐い」と思ったこともある。今の人口はわずか540人ほどの小さな島だが、なんとこの島には800年以上の歴史を持つ古式ゆかしき盆踊り「白石踊り」がある。1976年には国の重要無形民俗文化財に指定されている。起源は1183年の源平水島合戦の戦死者を弔うために始まったとされる。特徴は1曲の音頭・太鼓に合わせて13とおりもの踊りを踊り分けるという。男踊り、女踊り、扇子を使う二つ拍子、笠踊りなど6踊りまではわかるが後の7踊りはぼくにはよくわからない。島でのもっとも人気は弓の名手・那須与一を歌った曲だと言う。8月13日から16日までの間の4日間に島の人口は1500人にもなる。今も岡山市南区藤田で石材業を営む友人家族ももちろん里帰りだ。踊りや太鼓や唄は学校でも教え、小学生ももちろん学ぶ。中学卒業までには男女とも主要な踊りを3つづつマスターするという。苦労は多いと思われるが是非とも後世に踊り伝えてほしいものである。
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