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2015/03/22(日)
ウグイスの里
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3月になるとウグイスの鳴く声が聞こえ始めた。古代の日本列島人は夜が白み始めると起き、快晴日であれば、朝日を拝み、「猟や漁がうまくいきますように、家族が幸せに暮らせますように」とお祈りをしたはずです。そんな折にウグイスの鳴く声を聴くと、幸せ感がさらに増したのではないかと思われます。杉や桧、楠などの巨木や巨石にも神が宿ると思い、家族の幸せを祈ったに違いありません。飢えと闘う家族は家族のために懸命に働いたに違いありません。ニラと水仙の葉を間違って食した人もいたかも知れません。水仙の葉には毒性があります。ニラと間違って食べると病気になり、死に至る人もいたかも知れません。医学の発達していない古代日本列島人は偶然の不幸を神の祟りと思ったに違いありません。自然の脅威や不慮の災難は為す術のない神の祟りです。科学の発達した現代でも同じような心根がまだ息づいています。それは人間の弱さに起因すると考えられます。一方、人はみな家族の幸せのために現状を開拓し、克服しようとの努力を日々積み重ねてきたのです。祖先神に感謝と祈りをささげながら。しかし、人はみな、置かれた自然環境の中で家族の幸せのために働くという平等性があったと考えられます。
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