|
2015/12/08(火)
ロゼッタストーン
|
|
|
ロゼッタストーンとは1799年にエジプトのロゼッタで発見された石板である。紀元前196年にプトレマイオス5世によってメンフィスでだされた勅令が刻まれている。昨日書いたように3つの文字(ヒエログリフ、ギリシャ語、デモティック)が書かれていた。この碑文を1822年にシャンポリオンが解読した。これによりヒエログリフが理解される鍵となり、他の古代エジプト語の翻訳が次々とおこなわれた。もともと神殿にあったこの石板はローマ時代あるいは中世のある時期にロゼッタ近郊のジュリアン要塞建造のために持ち出され、使われた。ところが、1799年7月15日、ナポレオンがエジプトに遠征した際、フランス軍のブシャール大尉が発見した。この石碑に二つの言語が刻まれていたことから民衆の関心の的となり、古代エジプト語解明への期待が高まることとなった。その後、フランス、イギリスをはじめ、この石板は国家間の争いの種となったのだった。
|
|
|