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2015/12/28(月)
漢字について
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中國では紀元前2千年紀に文字が発明された。千五百年ごろに記号としての体裁を整え、紀元前202年から紀元後220年まで続いた漢王朝において文字としての体系が定まったので漢字という名が使われている。漢字は現代も使われている文字の中ではもっとも古く成立した文字である。また、漢字はもっとも文字数の多い文字体系であり、その数は十万文字をはるかに超えている。しかし、通常の識字は中国では3千から4千字を知っていれば十分と言われている。最近、中国も含めて仕事をされていた香港在住の友人のお嬢さんとお話しする機会がありましたが、地域により話す言語が全く違うが、漢字を書けば通じるとお聞きしました。漢字の有難さを痛感します。アルファベットは一つの音を表記する音素文字ですが、漢字は一般的にそれぞれが個別の意味を持ちながら音節に対応する文字となっています。現代の中国語の単語は大部分が二つ以上の漢字を組み合わせたものとなっています。日本も古代中国から漢字を輸入し、ひらがな、カタカナを工夫発明して使っていますが、韓国ではハングルなどの漢字以外の表記も併用されていました。しかし、最近では漢字はほとんど用いられなくなっているようです。北朝鮮やベトナムは漢字使用を公式にやめました。でも、漢字って面白いですね。田畑という漢字は田は中国でももっとも古い感じの一つですが、畑は日本で作られた漢字です。田んぼに火が燃えているのですから「焼き畑農業」を意味していたのでしょうか。
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