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2015/11/23(月)
君主と書記(官僚)が権力掌握
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古代シュメール人の発明した楔形文字はさらに進化発展を遂げ、法典や科学論文、文学作品まであらゆる分野の事柄を書き表せるようになっていった。アラブ人やヘブライ人の遠い親戚であるアッカド人は勢力を広げ、ついにはメソポタミア全土を支配するようになった。そして、言語はアッカド語に統一された。しかし、シュメール人の発明した楔形文字はアッカド語の表記にも用いられ、次に台頭したバビロン王朝でも使われた。そして、驚いたことには粘土の封筒も発見されており。古代シュメールの時代から手紙を配達する郵便が発明されていた。また古代シュメール人から伝えられた「ギルガメシュ叙事詩」はギリシャ神話の壮大な予告編であったという事実。旧約聖書の「ノアの方舟」で有名な大洪水を思わせる記述もヘラクレスの物語の原型もニネバのアッシリア王アッシュールバニパル(BC669〜627)の図書館から粘土板が見つかっている。だが、文字の発達はしたが権力は特権階級や書記(官僚)たちのものであった。君主や大臣たちが読み書きできない場合は書記が彼らより大きな権力を持つことさえあったという。今の日本の国会に置き換えてもこの真相は変わらないように思える。
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