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2014/04/08(火)
銀杏(いちょう)
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天神公園の銀杏の葉が芽吹き始めた。隣家のもくれんも花を点けている。銀杏には雄雌の別がある。他の種子植物と違い、雄の木の花粉が雌の胚珠にとりついてから精子を放出して受精する。このように銀杏の実がなるのは雌の木だけであり、銀杏が「生きている化石」と呼ばれる由縁である。欧州に銀杏が広まったのは17世紀末に来日したドイツ人医師ケンぺルが日本から銀杏を持ち帰ってからだとされている。今では雄の木に雌の木を接ぎ木する方法でウイーンには実をならせる雄の木があるという。渡欧した銀杏の木は欧州をどのような思いで見下ろしているのだろう。 君の手の陰に立ちたるつくしんぼ
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