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2013/07/02(火)
エンゲル係数が上昇している!
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2012年度の農業、漁業白書によると日本国民の窮乏度が増していることがわかります。05年から昨年にかけてエンゲル係数が階段状に大きく増えているのです。エンゲル係数とはご存知のように係数値が高いほど生活水準が低いとされています。つまり、国民生活は年ごとに苦しくなっているのです。人にとって食べなければ生きていけないのですから食費を削ることは至難の業なのです。農業白書では「食糧費支出以上にそれ以外の他の支出が大きく減ったためにエンゲル係数が上昇した」と分析しています。つまり、所得が減り、生活を切り詰め、切り詰めてしのいでいる状態を顕しているのです。それでも穀物価格が値上がりした08年には食費も切り詰めています。今もこれと同じ状況が起きています。この間の物価の値上がりを考えてみると、物価に算入されない保険料や税金などの公共料金の値上がりが一番ひどいのです。しかし、これを削ることができません。電気代、ガス代などもそうです。これらも削れません。そうすると削れる部分は精いっぱい削って生活防衛をしているという実態が浮かび上がってきます。別の統計では20代後半の若者の食費は一日522円です。3人家族の1か月の食費が47,861円で月30日で割るとこんな数字になるのです。お昼に牛丼を食べたら一日の食費が終了となる勘定です。この上、消費税が8%、10%と引き上げられたら国民生活は一体どうなるかと不安でたまりません。アベノミクスの円安株高政策は確かに輸出企業を中心に儲けさせましたが、大多数の国民生活を苦しめる結果を産んでいます。何はともかく食糧費の値上がりをストップさせる、国民の生活防衛を第一義とする政策への転換が必要です。消費税の食料品への非課税は当たり前だと言わなければなりません。
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