|
2013/06/17(月)
川重・企業統合にドタキャン
|
|
|
川崎重工業が三井造船との企業統合を目前にして社長を解任し統合を破棄した。13人の取締役の中、10人の取締役が長谷川社長、高尾副社長、広畑常務の3人を解任し、村山常務が社長に就任したという。臨時取締役会の会議時間は35分間。事前に綿密に打ち合わせをしていたと察せられる。会議は6月13日、午後3時に開会されたという。村山新社長の一問一答を読んでみたが何がそうさせたかは読み取れない。もし、松本清張氏が生きていたならどのように読み解くのだろうと思った。社長が解任された例は無くはない。三越、イトマン、ペンタックス、すかいらーく、セイコーHD,ユニヘアー(現アデランス)、オリンパス、TSIホールディングス、ぺんてる、広島電鉄などだが、経営統合問題での社長解任はペンタックスくらいであろうか。この社長ら3人解雇劇の背景には日本が抱える、日本の企業が抱える深刻な問題が横たわっているようだ。重厚長大がもてはやされた日本の良き時代はもはや過去のものなのだ。家電に見られるように解雇した技術者の流出問題も横たわる。そこにはアベノミクスで浮かれることのできなかった群像がうごめく日本の闇が横たわっているようだ。
|
|
|