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2013/04/08(月)
将軍を少し多めに祈る寺
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表題の川柳は大網白里市の安延氏の作である。北朝鮮の事実上の大使館として機能していた朝鮮総連(在日朝鮮人総連合会)中央本部の土地・建物の売却が3月29日に決まった。競売にならざるをえなくなった巨額の借金の背景には「北朝鮮の言いなりに資金協力を続けた総連執行部の乱脈ぶり」があったとされている。この中央本部の土地・建物を約45億円という破格の価格で落札したのが、鹿児島市の宗教法人「最福寺」だ。池口恵観法主(76)は北朝鮮幹部から「強制的競売になるのを避けてほしい」と依頼されていたが、「整理回収機構との和解が出来ず、競売が避けられなくなったために自らが入札に踏み切った」と言う。今後は日本政府が同意すれば総連に(次の拠点が見つかるまで)貸す意向だという。こうした北朝鮮と米日韓の間には今緊張関係が高まっている。北朝鮮がいつ核兵器を使用するかわからないと防衛庁は不安を煽っているようだ。自公・安倍政権は手続きを経ない「北朝鮮のミサイル破壊命令」を下したという。理由は「北がいつ発射するかわからないので公表すればこちらの対処を敵に知らせることになるからそのような愚はできない」というものだ。われわれ日本国民は戦後初めて防衛庁から「事件、事変は実はこうだった」と事後に知らされることになるという憲法9条に関わる大変化を経験するかも知れない。自衛隊の行動は事後公表になるのだ。地球全体に責任をもつ権力を付与された統治機構がつくられ、国家間の争いは武力ではなく司法で解決する仕組みが一日も早くつくられることを望む。最福寺僧侶らにも北への肩入れだけではなくそのような祈りをされることを望みたい。
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