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2013/04/29(月)
いつまで続くこの株高異常!?
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株に熱中する人たちが増えたようだが、大損しなきゃいいがと他人事ながら心配している。相場に手をだす人が増えた背景には経済界と自民党の国民の目が財界や政府に向かないようにとの戦略がある。この国民懐柔戦略を進める上ではやはりマスコミの力が恐ろしいほどの威力を発揮している。国民総博打うちの土壌の上にアベノミクスはいいぞとなるとみんなが群がり集まったという感じがするのだ。但し、今回は外国の投資家たちのどっと買いによるものだが。これにつられてわが国のミニ投資家たちが群がっている構図だ。昨年11月の衆院解散から始まった株の値上がりはこれまでに経験したことがないほどの「異常値」が続いているという。日経平均株価の4月11日時点での200日移動平均かい離率が36.8%まで拡大。この数値は朝鮮戦争特需に沸いた戦後初の株式市場の大相場に匹敵するペースだという。この「異次元」数値はなにを語っているのか?SMBC日興証券のS氏は「今の株高は脱デフレという歴史的な転換を反映した動きだ。バブルを危惧する段階ではない。戦後、日本経済の体質が変わる時に大相場があった」という。一方IMF(国際通貨基金)は懸念を表明している。わたしは財界や自公が躊躇している「最低賃金の引き上げ」なしには大か小かはともかく日本経済の質的転換は起こり得ないと思っている。国民の暮らしが良くならなければ質的転換はありえない。トヨタや日産などの大もうけを報告している企業だって為替差益以外の構造的利益体質には至っていないという。企業や国民の暮らしの実態が伴わなければ意味がない。株や為替の取引で利益を売るのではなく、経済は額に汗して働いた結果のものでなければならないとわたしは思う。また、上がり過ぎた株はいずれは下がる。高くなって飛びついたころプロは売り逃げる。結果は飛びついたものが大損をする公算が大である。ご用心くださいませ。
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