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2013/04/26(金)
日本生保のお金は外債へ!?
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今朝の天気予報は「日本列島各地で時として激しい雷雨に見舞われることがある。お出かけの際には傘を忘れないように」との急激な天候異変に対する注意を呼びかけた。わたしはお天気も日本経済と同じ荒れ模様なんだと思った。G20・日米欧に新興国を加えた20カ国・地域の財務省・中央銀行総裁会議が19日に閉幕した。内容としては「日本のアベノミクスが円安誘導ではないか」という批判をひとまず引っ込め、「影響を注視」するとなった。だが、不満はくすぶっている。ラガルドIMF専務理事は「日本は野心的に債務問題と構造改革に取り組むべき」と発言。レーン欧州委員会副委員長は「日本は中長期的に直面している課題にまだ対応していない」。モスコビシ仏財務省は「我々は成長と同時に債務を削減する適切なバランスが必要」。カーニー・カナダ中銀総裁は「(大規模な金融緩和からの出口は)どの国も経験がなく、慎重さと警戒が必要」などの発言に見られる各国の懸念は払拭されるのだろうか。先が読めない、というのがこれら経済の専門家と言われる方々の本音ではないだろうか。マスコミも賞賛の声と同時にアベノミクスは失敗するぞ、との声も併せて載せるようにしているようだ。マスコミも参院選まではアベノミクスを持ち上げる(自公勝利への加担)けれど、その後の状況次第で身の降り方が変われるように柔軟に対処しているように見受けられる。やはり、先が読めないのだ。はっきりしていることは参院選後自公が勝利すれば「消費税を引き上げろ。国の借金を減らせ」の大合唱となることだろう。結局、知らないうちに為政者が拵えた借金の穴埋めを国民が背負わされるということだ。これだけは確かだ。消費税引き上げを前提にした大盤振る舞いの自公安倍政権の景気対策予算は「大借金の追加」にほかならない。そして、円安だ、株高だ、トヨタをはじめ輸出が好調だと浮かれている間に、生保会社は「日本の国債を買うのは止めた。外債を買い増す」と表明した。外国の投資家が日本株を買い増しているなかで、日本の生保業界は日本株を買わず、外債にするという決断がなにを意味するか。考えてみなければなるまい。日本の経済天気は荒れ模様。ノー天気でいるわけにはいかないと思われる。
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