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2013/04/24(水)
ネットより本!?
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インターネットって便利ですねえ。アナログ派の僕でも最近は使っています。だって、百科辞典だもの。ほとんどのことがすぐわかりますが、気をつけていることもあります。見解が違うことも載っているかも知れませんから、やはし、自分の目で確認するためのリサーチも必要です。でも、やっぱり便利です。そんな状況下で「本が売れている」と聞きます。なぜ?体系的でまとまった内容の本に人気がでていて、中でも経済の入門書が売れ行き好調だとのことです。例えば、「この世で一番おもしろいミクロ経済学」「池上彰のやさしい経済学」「今までで一番やさしい経済の教科書」など経済や経済学の入門書が新刊発刊も販売も多いとのことです。経済学は「公共事業への財政投入で好景気を作り出すのだ」という近代経済学は破たんしました。そこでマルクス経済学が「今現在をどう読み解くのか?」といった形でNHKでもとりあげられました。しかし、近代経済学の理論が破たんした状況下での混沌とした状況下で、アベノミクスで景気が持ち直したとマスコミで騒がれていることも影響しているのでしょう。なにがなんだかよくわからない、のではないでしょうか。「基礎を知りたい」との知的好奇心が旺盛になってきたことは喜ばしいことだと思います。では、誰が買っているのでしょう。残念ながら大学生ではないようです。昨年の大学生の読書時間は一日平均31分で、読書ゼロが34.5%だそうです。では、誰が?社会人になった若年層が変化の激しい世の中の動きを理解しようという流れが強まっているようです。わたしはこの動きを好意的に受けとめています。そして、欲を言えば誰のための経済学か、という視点を持って読んでいただくといいなと思っています。大多数の額に汗して働く国民のための経済学なのか、それとも株や投機で金儲けする投資家や巨大企業のための経済学なのかを見極める力を養ってほしいなあと思います。
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