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2013/04/02(火)
誰のための成長戦略か!?
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保険が使えない最先端医療もお金を払えば受けられる。となれば患者やその家族は生命を金で買おうとするはずです。ここでも競争という名の元に金の切れ目が命の切れ目となるでしょう。病院側はといえば高額の自由診療に熱心になるでしょう。こうして国民皆保険が崩されてゆくことになります。そうすると稼ぎが少ない過疎地にはお医者さんがいなくなるでしょう。そして、アメリカ式の保険・医療体制が定着してゆくのです。混合診療の拡大はこうした問題を抱えています。しかし、高支持率の自公・安倍政権に蟻たちが群がって行く状況が気にかかります。こうした競争を労働界にも持ち込もうとしています。「競争が激しくなれば本当に成長するのか」の疑問に答え、甘利経済再生大臣は「すべての国民のためになる規制緩和であり、成長戦略につながるようにしていきたい」と述べました。しかし、今は簡単に解雇できない労働法制を変え、「能力が低い」とみなした社員を解雇しやすくするという。これは業績悪化を理由に企業がリストラしやすくするためにほかならない。農業も企業が参入しやすくして農地の集積を進めさせるよう規制を緩和する。TPP参加の条件づくりをするためだ。結果、国は国民の胃袋と健康を守る責任を放棄することにならざるをえないだろう。「保育」にも企業参入をしやすくするが、保育の質を低下させるでしょう。いずれ自公・安倍政権のすすめた成長戦略は誰のためだったか、問われることになるでしょう。その時には打つ手はなく、もう遅い状況で、国民は「仕方がない」とあきらめ、自分及び家族の生活を維持するためにぶつぶつ文句は言いながら、暮らしていると思われます。ではどうすれば?それぞれお考えください。
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