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2013/04/19(金)
全快の全身に浴ぶ花吹雪
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表題は福山市の広川さんの句です。厳しく苦しい闘病生活を耐えてやっと全快したぞと嬉しさはひとしおです。さらに、嬉しさはそれにとどまらず桜舞い散る花吹雪の中を家族とともに病院を後にされるお姿が目に浮かびます。おめでとうございました。日本の社会も早く深刻な病気が治せないものかと思います。財政赤字というガンの克服は消費税で治す?エッ!どこか間違っていませんか。まず、借金で大企業支援を続けるという生活習慣病を治す根本的治療が必要なのではないでしょうか。荻上チキさんが200人を調査し「彼女たちの売春」という報告書を顕しています。若い女性たちの売春の実態に迫っているのですが、売春という言葉に「ワリキリ」というルビを振っています。精神疾患率が3割で60人、自傷行為が34人、DVの経験者が66人、学歴は高卒以下が約9割となっていて、インタビューでは生業につけない女性たちがやむを得ず、売春に走る姿が生々しく描かれているといいます。ここには日本社会の病巣の深刻さが写しだされていると思います。消費税増税で彼女たちの生活はどうなっていくのでしょう。闇はどんどんその広がりを広げていくはずです。ワリキリというルビがその深刻さを訴えているとわたしは思います。「だいたい、売春なんてやる奴がけしからん」という叱責も聞こえてきそうですが、「少女買春」をする教師だっているわけですから、「日本社会の病巣」と捉えていいのでないでしょうか。早く全快し、花吹雪を浴びながら歩きたいものです。
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