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2013/04/15(月)
将を射んと欲すればまず馬を射よ
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自公政権・安倍首相は経済問題ではアベノミクスと称される円安株高誘導作戦でお金をジャブジャブ市場に流す方式を強引に押し進めている。国の借金(赤字国債)をたくさん発行し、銀行などに引き受けさせて、7割ほどを日銀が買い戻す方式で、国の赤字に歯止めをかけない方向へと舵を切ったのだ。その発言が功を奏し、今、円安株高局面が切り開かれている。しかし、日本企業が活力を取り戻し、内需が拡大されるかどうかは未だ不透明だ。だが、この円安株高による支持率の高さを背景に、安倍首相はTPP参加と憲法改正は迂回作戦を取っている。「将を射んと欲すればまず馬を射よ」との戦法である。TPPでは、TPP参加が本命だがそれを前面にださず、まず「農業分野は例外にさせる」との米オバマ大統領との話を先行させ、「これならいいだろう」と参加を表明した。だが、米国に「うちは自動車関税は当面継続するよ」と脅され、オタオタしている。次は、憲法改悪である。わたしは憲法改正すべてが悪だと言っているわけではない。変えていいものはある。だが、憲法9条を改正したいがために96条の3分の2条項を変えようと言っているのである。もし、現在の勢力で憲法9条を変えるなら、国民投票に3分の2以上の賛成があった時と明記してほしい。96条を2分の1に変えて、9条を変えようとしている安倍。ならば、彼はなぜ硫黄島に行ったのか。日本が無謀にも仕掛けたあの戦争で亡くなった慰霊に「ごめんなさい。あなたたちを死に追いやった戦争は2度としません」が普通ではないかとわたしは思うが、彼はそうではないようだ。「もう一度戦争をする国に変えます。見ていてください」と慰霊に祈ったのではなかろうか。わたしは憲法9条、96条を変える必要はないと思う。気がつけば「日本は戦争する国になっていた」ではみなさんお困りではなかろうか。今日、わたしは母の兄たち、つまり叔父たちのあの戦争での死亡通知を見て尚更そう思う。
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