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2013/04/11(木)
他山の石をわが珠とせよ
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インドの主要都市で住宅価格が高騰しているという。例えば、ムンバイ、デリーや南部のチェンマイなどでは住宅価格が最高値を記録更新中とのこと。2007年を100とした場合の住宅価格指数は昨年末でデリーで195、チェンマイでは314という異様な指数となっているそうだ。5年間で家の価格が2倍とか3倍になるという異常さ。何だかどこかおかしい。インド経済は10年ぶりの低成長で住宅が売れないのになぜ?金利も高く、新規住宅の伸びがないのになぜ?理由は「インド経済が不透明だから、株に投資しても先が見えない。不動産なら値上がりが期待できるだろう」と投機の対象となっているからだという。不動産が投機の対象となって値上がりすれば、金利も高い(住宅購入を見合わせる)、値が高くなる住宅は指をくわえてみているしかない中間層を大量に生み出すことになる。投機ではなく、住むためにマイホームを望む庶民にとっては住みにくいインドの住宅事情。投機的な不動産取引を抑えなければ社会問題化すると思われる。しかし、これははるか遠くのインドという国の出来事とは思えない事象だ。日本の住宅事情も要検討ではないかと思う。日銀が1万円札をじゃぶじゃぶ印刷し、国債を発行して、国債を買いこんでもなかなか銀行は融資実行をしない。だって、払ってもらえなさそうな人にはお金を貸したくないでしょ。当たり前ですよ。このじゃぶじゃぶのお金はお金の価値を下げながらどこにゆくのでしょう?やっぱり、投資?水は高いところから低いところへ流れるけれどお金はどうも反対らしい。たくさん持っている人のところへ流れ、集まってゆくようだ。
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