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2013/04/10(水)
トイレで食事!?
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東日本大震災を経験して「絆」の大切さが再認識されるようになったが、わが国では「孤立」「無縁」が常態化してきたようだ。 新聞の「声」欄に「トイレで食事する若者が心配」という投稿があった。見ると「一人ぼっちで食事する姿を人に見られたくないという理由から職場や学校のトイレで食事する人がいる。ある住宅設備機器販売会社のアンケートでは20代の5人に1人が経験者だというデータもある。できれば一人でも食堂で食事しよう」というものである。トイレで食事する、あるいは食堂でも一人で食事する理由は「一人の方が気が楽だ」ということらしい。わたしには無い経験だ。やむなく一人で食事する以外にない場合以外は一人で孤食した経験をわたしはもたない。一人は味気なく面白くない。黙って食べていても他人の話を聞くのは面白い。わたしの子どもの頃は戦後間もなくの頃で小学校低学年生の頃は給食がなかった。友達の弁当箱に入っているスルメデンプや赤いカツオデンプが美味しそうでうらやましくてならなかった。母はそんなわたしに気を使い、せめてもと麦飯部分をはねてお米の多い部分を弁当箱に詰めてくれていた。今思えばありがたいことだった。沢庵とお米以外になにもない弁当だけれども、級友らの弁当と比べると恥ずかしかったけれど、一人ぼっちでお昼を食べようとは思わなかった。子育てを含め、人と人との間の絆を深める環境づくりが必要ではなかろうかと思う。
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