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2013/01/20(日)
体罰と愛情は別ものだろ
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大阪市立桜宮高校バスケットボール部主将の男子生徒が顧問から体罰を受けた翌日に自殺した問題が教育界のみならず日本の社会に衝撃を与えている。自殺が公表された翌日の夜、説明会に集まった保護者らは約300人に達したという。近所での評判は「桜宮の子はみな厳しく熱心な先生のお陰でキチンとしている」とよい評価が多いという。この声を反映するように、「保護者は桜宮高校の指導が厳しいとわかって入学させている」「生徒が礼儀正しくあいさつできるのは先生のおかげだ。責めるばかりでいいのか」と発言した親に大きな拍手が湧いたという。これらの親はわが子が死んでもいいと思っているのだろうか。それとも自殺するような弱い奴は駄目だ。わが子はそんなことにはならないと思いこんでいるのだろうか。厳しく熱心な先生だから叩いてもいい、自殺に追い込んでもいいということにはならないだろうとわたしは思う。教育の話をしていてよく出くわすのが「俺もよく叩かれたよ。それで俺は男になれた」とか、「あの先生がいたからよかった」である。だが、一方では「同窓会!?俺は行かない。あの先生には会いたくない」と小声で同窓会を拒否する奴も結構いる。わたしも父親によく叩かれた。叩かれたおかげで成長したとはいささかも思わない。恨みが深く重くなっただけだ。わたしの経験からしても暴力は絶対によくないと思う。学問にしても、スポーツにしても体罰で向上できる訳がない。増してや人間成長が望める訳がない。
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