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2012/09/26(水)
日本という国の経済の行方は・・・(4)
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まず第一は景気回復にかかる産業問題だ。製造業及び機械化された部門は高い生産性を持っているが、医療、高齢者介護、電力、農業分野については規制緩和などの改革を通じて効率を一層向上させる必要がある、という。しかし、製造業及び機械化された部門が安い労働力を求めて海外へ移転し、国内経済が空洞化していることには触れない。なぜこのことを検討しようとさえしないのだろう。国際競争に負けると声高に言い、法人税を消費税収入分相当引き下げたことにも触れない。例えば、海外へ工場を移転する場合でも2分の1とか、3分の1とか国内へ残す法律を制定し、国内問題も併せて考えるような工夫をなぜしないのだろう。不思議でならない。また、消費税収入相当分を法人税減税に回しながら国の赤字国債を増やし続けてきたことをひた隠しに隠しながら消費税をまた引き上げるなどという愚策をなぜ続けるのだろう。それをマスコミも、経済人もなぜ指摘しないのだろう。この方々にお尋ねすれば「わかっている」と胸をそらせるだろう。だが、言わない。それは多分保身のためだろう。日本経済復活のためにはまずこれらの歪みを正すべきだとわたしは思う。
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