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2012/09/30(日)
日本という国の経済の行方は・・・(8)
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わたしは電力業界の規制緩和は必要だと思うが、最近財界や行政関係者がよく口にする移民政策については注意深さが必要だとわたしは思う。「医療、高齢者介護、農業分野の競争性と規制緩和が必要だ」というのであるが、つまり、日本人が敬遠しがちな重労働・低賃金の職業(建設関係含む)は賃金の安い諸外国、特にアジア諸国から移民すればよい、というのである。他国の人々と日常的にあまり接したことのない日本人には少し違和感を覚える人も少なからずあると思われるし、また、諸外国の歴史においても移民政策は他国民に労働権を奪われたと主張する右傾化を助長してきた歴史がある。日本の政治が民主党の右傾化、さらに自民党のさらなる右傾化が顕著になってきた現段階では慎重を期する必要があると思う。財界・政府は「健康関連分野の発展、農業従事者の引退を考え、海外からの投資促進や規制緩和の努力が必要だ」と説くのであるが、領土問題で先鋭化する中国、韓国との関係もあり、日本丸が大きく右に舵を切り、旋回をはじめたときにこれをやれば日本はまた世界の孤児となる道を選択することになるとわたしは思う。今は、地球連邦成立に視野を向け、経済面からも目先の利益に囚われるのではなく、数十年先を見据えた方向に舵を切り替える必要がある。まずは、海外輸出一辺倒の経済政策を見直し、新しい産業創出はもちろんだが、日本国内での職・仕事の拡大を図ることが先決と考える。
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