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2012/05/11(金)
純白の五弁ほのかに茨咲く
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中四国の荒れた天気が関東に移動したようだ。晴天が一変し、雹や突風、雨など茨城などの竜巻に続く異変が相次いでいる。季節は温かい野茨の季節なのに。「愁ひつつ岡に登れば花いばら」啄木もまねた蕪村の有名な句だが、この五月の愁いはかつては五月病と言われていたが、今では通年だとの報告がある。会社で仕事するそのこと自身が苦痛で、会社に病気休暇をだし、休暇中に出張申請をして、休暇を楽しむ若者もいたという。この現象はなにを示しているのだろう。仕事をしないで遊びながら暮らせたらどんなにいいだろうと思う反面「そりゃあ違うだろ」という声がわたしの胸の奥から聞こえてくる。仕事そのものが暮らしの原点なのだから。しかし、その仕事で得た利益がきちんと分配されないから問題だと本能的に感じているとも受けとれる。人間的な生活がしたい。だが、利益の配分が不平等になっているからできないのだと。だとすれば、なぜ変革のエネルギーがそちらへ向かないのだろう。見えない敵をさがせ!おまえは誰だ!おまえは何者だ!
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