たばたけんじの日記 (田畑 賢司)
元 岡山市議会議員 田畑けんじ の日々思うこと…
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2012/05/31(木) なつかしき亡き母の手や瓜の花
キューリ、白ウリ、マクワウリ、ヒョウタン、スイカ、カボチャなどウリ科の花は黄色または白色の5裂する合弁花をつける。母が世話する傍で遊んでいた想い出がなつかしく思いだされることがある。カラスウリはわたしのように変人だ。8〜9月ごろに白いレース製のベール状の不思議な花を咲かせるそうだ。日が沈んでから花を開き、夜明け前にしぼませるという。大抵の人がウリの花と思っていた白ウリ、マクワウリの花も最近ではとんと見かけなくなった。生活の場に畑が無くなった故だろうが、残念なことだ。百姓をして自分で生産するよりも買った方が安いという価値観が常識となって久しい非常識が日本の抱える問題ではなかろうか。自分で作り、育て、食するという喜びを感じることのできる国づくりも必要ではなかろうか。

2012/05/30(水) 河鹿鳴く宿にもたれて風を待つ
昨日も夕立がありまた。強い雷雨でした。わたしは町内会・長寿会の企画になる「稲荷山温泉ツアー」に参加し、入浴・食事・カラオケなどみなさんと楽しい一刻を過ごしました。湯につかっているときには数年前の義父との三朝温泉でのひと時を思い出していました。風のない日でした。思いの風が来ないかとスダレが風を待つように待っていました。食事の際には就職のないことや景気のことも話題になりました。岡山の4月の有効求人倍率は前月から0.02%アップの1.05倍となり、3カ月連続上昇しています。とはいうものの、岡山県の有効求人数は3万9297人(前年同月比19.3%増)、有効求職者数4万466人(3.5%減)でけっしていい状況ではありません。特に、正規雇用は前月から0.04%ダウンで4カ月連続下落です。新聞の見出しほど良くはないよなあと思いながらみなさんのお話を聞いていました。まともに働く場所があり、人が人として生きてゆける世の中にならないといけませんよね。

2012/05/29(火) 春菊やおまえもそろそろ年ごろか
変わりやすい天気が続いている。昨日も午後雨が降った。関東以北では雹が降ったり、雷で人が亡くなったり、怪我をしたりしたそうだ。今日も午後は岡山は雨予報だが、関西、中部、関東、東北と上空に寒気団が来るという。天候異変には留意しなければならない。留意が必要なのは野菜も同じだった。食べよう、食べようと思いつつもつい食べそびれていた春菊にとうとう花が咲いてしまった。花の真ん中の丸い管状部は濃い黄色、周囲の舌状部はそれよりも薄い黄色であり、茎と葉は緑である。春菊の若葉を湯がいてポン酢でいただくとわずかな苦みがなんともいえず美味しい。白米にもよくあう。だが、最近では白米を買って炊く人が少なくなったという。家計の支出調査によれば昨年初めてパンが米を逆転したとも。一方、コンビニやスーパーで販売しているおにぎりを含む弁当の売り上げは過去最高を記録した。レトルトの米飯食品が3割増、パック詰めご飯が4割増という。家庭で調理しない人が増えている日本をあなたはどう思われますか。人の生存の基本は衣食住。日本の伝統は伝承されるのだろうか、とふと思う。変わっているのは天候ばかりでもないようだ。生活の基本が大きく変わり始めているようだ。

2012/05/28(月) 夢に立つマーガレット咲く丘に君
マーガレットはキク科の多年草。遠くアフリカのカナリア諸島から明治末期に渡来した。枝ごとにその頭に清楚な花をつける。真ん中の管状の花は黄色く、周りの舌状花は白い。南伊豆ではマーガレットラインが設けられ、ドライバーの楽しみな場所の一つと言われている。今の時期に一度行って見たいと思うがなかなか果たせないでいる場所だ。岡山市では今河原道や吉備新線などで黄花コスモスの黄色い花の群生が見られる。これもなかなかいい眺めである。花や野菜や鳥たちは国境を越えてやって来てわたしたちを楽しませてくれ、豊かにしてくれる。国境を越えてやってくるものに最近では経済活動が加わった。昨日わかったことでは、中国の通貨・人民元と日本の円を直接交換する取引を6月に始めるという。これまで米ドルを使って為替相場を算出していた。直接交換すれば為替変動リスク、取引上のコストが随分と少なくなる。今後の米経済との問題があるかどうかという不安はあるが、いいことだ、と思う。マーガレットのように根付いてわれわれを楽しませてくれ、実と同時に心も豊かにしてくれることを願う。

2012/05/27(日) その上の自慢話や麦の笛
昔むかしの自慢話の一つとして「麦笛」がある。倒立もできた、逆上がりもできた、鉄棒の飛行機飛びもできた、跳び箱は一番、相撲も強かった。がくんと肩を落とすは算数、国語、理科、社会だ。隣の席のみっちゃんがうらやましくてそっと横目で。小学校の頃のこんな思い出が胸をよぎる今日の岡南小の運動会。今年で80年の節目の年だ。明治5年にフランスの学校制度を採り入れてより140年の歳月を経た小学校。先輩たちの幾多の苦労を土台に今の日本が築きあげられてきた。そのご苦労に感謝申し上げたい。と同時に今の子どもたちに「がんばれよ」とエールを送りたい。リレーや玉入れはやっぱり運動会の花形だが、プログラムには工夫が凝らされた競技がいっぱいあった。紅白に分かれての大玉おくりやグーフィーの玉入れパーティ(玉入れの前後に踊りが組み込まれている)などとても楽しかった競技だ。子どもはいいなあ!今日は元気をいただきました。ありがとう!

2012/05/26(土) 麦秋や決意をくじく朝の雨
初夏は麦の実りの季節である。岡山では西大寺などではしらさき小麦が、藤田などではビール麦が黄金に実り揺れている。実りの季節を秋で表現する。竹の秋は春であり、麦の秋は初夏という具合に。わたしは昨日、玉ねぎを採り入れしようと思っていたが、雨のために日程変更をせざるをえなくなった。残念なことではあるが致し方ない。そんな昨日の出来事に、人気お笑いコンビ・次長課長の河本準一さんの母親が岡山市で生活保護を受けていた問題が加わった。報道によれば、今年4月まで約15年間生活保護を受給していたようだ。この事件が昨日の衆院社会保障と税の一体改革特別委での小宮山厚生労働相の「生活保護費支給水準引き下げ」「扶養義務がある親族への扶養義務責任強化」発言となったという。だが、真因は生活保護受給者の急増、特に職を亡くした若者の受給者の増加にあり、生保費を減らしたいという民主党と10%引き下げを要求している自民党などの思惑があることははっきりしている。生保の公平性の担保は必要だ。だが、その前に、やるべきことは、民主党は政権与党として働く場所と国民が労働の報酬で生きてゆける国づくりをすべきではなかろうか。

2012/05/25(金) ギシギシを腹立ちまぎれ切り捨てる
羊蹄と書いてギシギシと読む。たで科の多年草で野原や路傍、川べりによく見かける雑草である。実った枝を振るとギシギシと鳴るところからギシギシという名前がつけられた。踏みつけられても、へし折られても、切られても、どんな荒れ地でも淡い緑色の花をつけ、実とし、次へつなげてゆくたくましい野草である。ギシギシが怒るときはあるのだろうかと日本の国民性と重ね合わせて考えてしまった。経産省(東京電力が申請した電気料金の妥当性を審査する専門家委員会)が全国の電力10社の収益を調べたところ2006年度からの5年間の平均で電力量の4割弱しかない家庭向け電気が収益の約7割を占めていたという。ひどい!としか言いようがない。東電はなおひどい。9割だという。しかも90万テラベクレルもの放射能を撒き散らしておいて。本来なら殺人罪で起訴されているはずだが、それもない。結局経産省と電力会社の癒着が問題だ。その癒着が大企業優遇のこの結果をつくりだしたと言わざるをえない。メガソーラー等の再生可能エネルギー普及のための電気代の差額も発電施設の設置ができない大多数の国民にかぶせる仕組みだ。物言わぬ国民もそろそろ電気代下げろとギシギシ言いだしてもよいのではないかと思う。切り捨てられたままで泣き寝入りするなよ。

2012/05/24(木) たぽたぽと樽に満ちたる酒は鳴る・・・
たぽたぽと樽に満ちたる酒は鳴るさびしき心うちつれて鳴る 酒を愛してやまなかった若山牧水の酒の歌の一つである。多くの酒呑みの愛唱歌はなんといっても かんがへて飲みはじめたる一合の二合の酒の夏の夕暮れ ではなかろうか。一合にしておくのだと考えて、自分に言い聞かせて飲みはじめたがいつしか二合飲んでしまったというのである。後は三合、四合とすすむであろうと予感させる。夏の夕暮れの暑さをしのぐ酒は今はビールが主流である。この歌が詠まれた明治45年の夏には日本酒が主流であったであろう。日本酒の味わいは格別のまったりさにあるとわたしは思う。じわりと効く。そして長く効く。焼酎やウイスキーなどのような蒸留酒と違い、次の日まで酔いが残る性質がある日本酒だが、そのまったりさがわたしは好きだ。特に冷酒はよく効くが夏は特に冷やがいい。そのうえ、仲間とワイワイ言いながら飲まない一人酒は体を壊す。それとアテも食べ、酒ばかりを飲まないことである。この点は誰しも留意しておかねばなるまい。なにを好むかは人それぞれだが、彼の酒の歌をあと2首ご紹介しておこう。ご感想もそれぞれのご自由に。
 数知れぬ女の肌に溺れたるこのわかき友は酒を好まず
 この樽の終(つい)のしづく落ちむ時この部屋いかにさびしかるべき

2012/05/23(水) ビール手に山女の滴落ちる見つ
山女の美味しい季節になった。イベント会場では定番になった感のある山女の炭火焼。ビールを手に早く焼けないかと山女が滴を垂らしているのをジリジリ待つのも楽しいものだ。だが、このような楽しい気持ではなく、ジリジリ待つことになるのが、民主党野田総理と小沢氏の来週の会談かも知れない。野田、小沢、輿石三者会談が来週おこなわれることになった。大方の見方は「平行線」との見方だが、となれば、自民党が野田氏に要請している小沢切りの第1歩となるかも知れない。結果は「消費税増税へ」となるか!?それとも党内に小沢氏を残したまま「会期延長」か。
それとも「法案先送り」か。昨日の国会(衆院特別委)での答弁は15年に消費税を10%に引き上げた後の再増税には触れなかった。民主党の試算では財源が10%でも不足との結論が出ているにも関わらず、である。まさに不誠実極まりない答弁が続いている。国民は山女ではなく、災い感をもって国会審議とその周辺の動きをジリジリ見ている。使い道のない巨大企業の莫大な内部留保(正規・派遣切りなどで浮かした人件費や優遇税制で貯めてきた)をなぜ早く景気浮揚のために使ってほしいと民主党は言わないのか。誰のために政治をしているのか。こう考えてくると彼らの目が国民に向けられていないことは確かだ。

2012/05/22(火) ふりはらひふりはらひつつ藪を漕ぐ
人生は藪を漕ぐようなものだと思う。藪蚊が次々と襲ってくる。
前進するためにはねのけた枝がピシッ、ピシリと跳ね返って来て襲いかかる。上に気をとられていると足元の蔦や木の根曲がりなどに足をとられ、倒れそうになる。倒れてしまうこともある。そうすると、手や顔にひどい傷を負う。野茨でもあろうものなら大変なことになる。血だらけだ。そんな藪の中を進んだ後に広がりのある場所に出た時の解放感はまたなんともいえずうれしい。海でも見えようものなら叫びたくなる。藪漕ぎの後のごちそうは市街や海を眺望するうれしさだろう。海といえば、瀬戸内の海とオリーブを愛した画人がいた。洋画家・佐竹徳氏は100歳で亡くなる直前まで30年以上海を見下ろすオリーブ園でオリーブ園を描き続けたという。還暦を過ぎてから東京に家族を残して牛窓へやってきたという。ご苦労も多かったろうと偲ばれる。そんな佐竹氏の作品が2年前にオープンした瀬戸内市立美術館にあるという。行ってみたいものだ。佐竹氏が家族と離れてまで描きたいと心引かれた「牛窓の海とオリーブ」の絵に彼の息吹と心と彼の人生が感じられるだろうと思うから。

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