たばたけんじの日記 (田畑 賢司)
元 岡山市議会議員 田畑けんじ の日々思うこと…
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2012/11/03(土) 山が笑う
「山が笑う」は俳句の春の季語ですが、ここでは年中山が笑っているようです。小水力発電施設から坂を上り、梼原学園構内入ると右手奥側にサイロのような塔が見えます。そこは小水力発電所と同じく学園の裏手にあたるのですが、木質ペレット使用の冷暖房施設がありました。梼原町の森林面積は2万haを超えます。町は間伐に補助金をだし、木材使用と森林保護に努めていますが、木質ペレット生産にも力を入れています。木材使用は、総合庁舎でご説明もしましたが、そのほかにも主なものでは三嶋神社や芝居小屋「ゆすはら座」、宿泊施設などにふんだんに使用されています。このように木材を使用した時に生じる製材時・間伐時の端在を利用し、固形燃料として木質ペレットを製造しています。製造は2008年4月より第3セクター「ゆすはらペレット株式会社」がおこなっています。ペレットはこの会社から納入されています。環境と共生する循環型社会づくりをめざす同町の官民一体型地域循環モデルプロジェクトです。冷暖房施設は木質ペレットを燃料とする空調機「バイオアロエース」、梼原学園の寮の冷暖房をまかなっています。小中一貫校「梼原学園」は4,3,2年制とのこと。通常の6、3制ではありません。学力が遅れている子は2段階で基礎学力をつけさせるために学年を落として基礎学力をつけさせ、できる子は飛び級で学年を上げるそうですが、町外、県外、外国からの入学希望者が絶えないそうで受け入れ住宅の関係上お断りをしているのが現状とのお話でした。さて、次は
太郎川公園施設と風力発電視察です。駆け足、駆け足!さあ、急ぎましょう!

2012/11/02(金) 小水力発電も黒字
町民の暮らしと自然の共生を願う梼原町。まずは小水力発電施設の見学です。梼原川に隣接して建てられた梼原学園(小中一貫教育校)のすぐ傍に梼原町水力発電施設とペレット型エアコン施設がありました。水力発電の発電方式は流れ込み方式というそうですが水路式、有効落差は6.07m、受ける水車はチューブラ水車、出力は53kwです。平成20年3月に2億百万円余で建設されました。262mwhの電気は昼間は学園施設に供給され、夜間は町中の街路灯に供給されているとのことでした。もちろん不足分は四国電力から購入し、余剰分は同社に売電する仕組みは家庭用と同じです。昨年の収入は130万円だったとのことです。「エッと驚いたのが国からの電話でした。今1kw7円20銭の売電価格が35円になるというのです。ラッキー!です。7月から5倍になったのです。これでまた新しい取り組みができます」とは担当者の弁。渇水期の今、川の水量はほんのわずかですが取水口から取り入れた水はブンブンと水車を、そして発電機を回し、余水はごうごうと流れ落ちています。ああ、この程度の水量でも、落差を造れば発電が可能なのだ、岡山市でもできるところはあるはずだ、と思った次第でした。ペレット式エアコンと小中一貫の梼原学園はどんなものか、興味しんしん、川沿いの道を学園の方に登坂しました。

2012/11/01(木) 雲の上の町・ゆすはら
町役場でお話をしてくださったのは環境モデル推進室の那須さんでした。とても大柄な方でした。梼原町の取り組みには自信と信念をお持ちの優しいお話しぶりでした。町の面積は23,651haで91%が森林という高知県と愛媛県境の町です。それだけに自然エネルギーに満ち溢れた町と言えるでしょう。人口3798人、高齢化率41%、戸数1770戸、太陽光パネル設置戸数は110戸(6.3%)。風力発電の利益を太陽光発電設置補助にまわし、1kw当たり20万円、MAX80万円までと破格の補助額です。山村型低炭素社会を目指している同町は共生と循環をめざしており・環境・教育・健康の3つのキイワードに最近は・産業・文化・暮らしを追加して頑張ってきた、と胸を張ります。電力自給率は現在28.5%、風力発電をあと6基建設する予定で、3.5基建設すれば自給率100%になる。2030年には町の電力自給率は100%を超えるといいます。電力自給率100%超えをめざす自治体は他に聞いたことがありません。間伐に1ha10万円の交付金をだしたり、バイオマス、地中熱利用と多彩な取り組みを進めている同町の那須氏が最後に「発送電分離と送電網整備が最重要」と力を込めて発言され、お話を締めくくられました。次はその取り組みを実際に見に行くというハードスケジュールです。予定より30分遅れで「さあ出発!」です。


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