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2012/10/23(火)
中国に続け!アマゾン特区
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熱帯雨林のアマゾンの真ん中にある工場が群集する街、マナウス(アマゾナス州都)はサンパウロから飛行機で4時間弱。法人税や輸入税が減免されるため世界の企業の投資が続く。ホンダは早く(1976年)から進出し、2輪車を年間200万台生産する能力を有する。もちろん世界最大の工場で従業員数約1万人。ソニーはデジタルカメラや液晶テレビの拡販で3年後の目標を今期の2倍に引き上げたという。韓国のサムスン、LGとの競争に勝ち抜くために、ブラジルでの投資をこの3年間で5億レアル(約190億円)おこなうという。一方、ブラジル国内企業もすそ野を広げ、成長している。国営石油会社ペトロブラス、国営から民営化された鉱業ヴァーレをはじめ製造業、化学品分野でも注目すべき企業が増えているという。例えば、航空機メーカーのエンブラエルは米ボーイングや欧州エアバスと競合しない小型ジェット機を製造。日本では日本航空とフジドリームエアラインズ(静岡市)が導入しているという。バスの車体メーカーであるマルコポーロはメキシコ、南アフリカ、インドなど海外生産のための拠点ももつようになっている。化学品大手のブラスケンは植物由来のプラスチック原料での技術力が売り物。CO2(二酸化炭素)を排出しなため環境を配慮する企業からの注文が相次いでいるという。だが、足元のブラジル経済の減速(消費の落ち込み)により ブラジル国内企業は苦境に立たされつつあるという。さて、ブラジル経済の立て直しは2016年開催予定のブラジル・リオデジャネイロ五輪で可能だろうか。
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