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2012/10/22(月)
三井物産の対ブラジル戦略は?
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三井物産はブラジルでの農業生産そのものに乗り出した。2011年5月、ブラジルで農業事業を営むマルチグレインを約470億円で買収したという。同社の保有面積は東京都の面積の約半分というから驚きだ。約1300人の労働者が大豆、綿花、トウモロコシの作付をし、販売先に安心感を与えようとの工夫、努力をしているとのこと。例えば、米国では生産が減少している非遺伝子組み換え大豆についていえば、日本の豆腐や納豆の生産業者は非遺伝子組み換え大豆を要求しているので、これに応えることができる。但し、農地を持つことにより天候異変のリスクを負うことになるがそれでもメリットの方が大きいという。同社は昨年、大豆16万トン生産し、集荷事業で110万トン集めたという。 昨年の三井物産の大豆確保量は126万トンになる。次の目標は農地の肥沃度を向上させることで収穫量を増やし、大豆生産量を現在の約2倍の30万トンを同面積で生産することだという。そして、丸紅は農産物の物流施設であるサンフランシスコドスルの港湾ターミナル運営会社、テルログ・ターミナルを買収。ブラジルでは穀物を大量に集荷しても積みだせる港湾施設が限られていて、港湾を押さえなければ、輸出が増やせないからだ。
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