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2012/10/13(土)
レアメタル・レアアース事情
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ゲルマニウム(赤外線レンズ)、インジウム(液晶パネル、太陽光パネル)などのレアメタルとセリウム(ハードディスク、液晶パネル)、ジスプロシウム・ネオジウム(電気自動車のモーター用磁石)などのレアアース(希土類)という希少金属はニッケルやクロム、バナジウムも含め約30種類ある。埋蔵量が少なかったり、製錬技術が難しかったりして手に入りにくい希少金属だ。鉄や銅、アルミニウムなどの基礎的な金属に添加して強度を増したり、ハイブリッド車のモーターや携帯電話の部品に使うなど用途が広い。しかし、新興国での需要拡大もあり、世界規模で獲得競争が激しくなっている。レアアースの埋蔵量は世界で約1.1億トン、うち中国が5千5百万トン、アメリカ1300万トン、インド310万トン、オーストラリア160万トンなどとなっており、中国が約半分近くを占めている。日本は官民共同で調達先を広げたり、使用済み家電から取り出したり、日本最東端の南鳥島近海の海底資源・鉱床の本格調査に乗り出したりしているが、苦戦している。そこで、トヨタや三菱電機はハイブリッド車や省エネ家電のモーター用にレアアースを使わない新磁石の開発に乗り出すための技術研究組合を発足させた。成功を期待したい!注・( )内は主な用途。
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