関大将棋部の日記
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2023/02/04(土) 院試の終わり、あるいはこれから院試を受ける人のために(N)
 院試が終わった。院試、と言っても読者諸賢の中には院試という言葉の意味を知らない人もいるだろうから、一応説明しておく。院試とは大学院入試の略であり、読んで字のごとく大学院という「院」に入るための試験のことである。病院や美容院や少年院に入るのに試験が不要であるのに対し、大学院は入るために試験に合格することを要求する。他の「院」たちに比べなんと狭量なことだろうと思った方もいることだろう。私もまったく同意見である。この一年何度そう思ったかわからないくらいだ。

 さて、冒頭に院試が終わった、と書いたがこれはつまり私が院試に合格し、晴れて大学院に入院できることになったことを意味している。入院先は自宅から程近い国立大学の経済学研究科である(「経済学研究科」は画数の多い漢字が六つも続いており、あまりにも難し過ぎるため以降は慣習に倣って「経研」と略す)。ここでは、私が院試に合格するまでの過程を嘘と脚色を交えながら詳述する。読者諸賢の中にいるかもしれない将来院試を受ける予定のある方にとって役立つ情報が含まれていれば幸いである。

 私が院試を受けるに当たって具体的な準備を始めたのは、三回生と四回生の狭間に位置する春休みの期間である。元々大学院に行く予定ではあったため、もっと早くから準備を始めていれば良かったのだが、そういう当たり前のことができない人間もいることをご理解いただきたい。「やらなきゃいけないし、十分できるけど、身体が動かない」こういう人間心理を理解できない人にとって、これから先はまったく意味不明な記述の連続であるように思う。そういう勤勉かつ社会にとって有益な方はどうか以降の文章は読まずにブラウザバックしていただきたい。恐らくあなたにとっても時間の浪費だし、私もそういう人がこの文章を読んでいると思うと、顔から火が出るくらい恥ずかしい。

 とは言え、院試の準備を始めるのが三回生の春休みというのはさして遅すぎるというわけではない。しかし、それは真剣に準備をするならばという留保条件付きの話である。当然私にはまったく当てはまらない。院試の準備と言っても何をすれば良いのかわからない私は得意のインターネットを駆使して院試に関する情報をかき集めた。すると、経研の院試のためには以下の準備が必要であることがわかった(これはあくまでも経研の話なので、他分野では全然違うかもしれない)。

・英語の外部試験(TOEICやTOEFLなど)
・専門科目の試験対策
・研究計画書の作成

 一応一つ一つ説明していく。まず、英語の外部試験。大学院では英語という謎の言語で記述された「論文」という意味不明な文章を読むことを要求されるため、それに耐えうる忍耐力があるかどうかを、英語の外部試験を通して試される。日本で一番有名なものはTOEICで、読者諸賢の中にも就職活動の過程で受験したという方もおられることだろう。しかし、院試においてもっともポピュラーなものはTOEFLであるように思う。これらの違いはありていに言ってしまえば難易度である。TOEICは易しいが、TOEFLは難しい。ならTOEICで良いのではと思うかもしれないが、TOEFLを受けておいた方が受験の選択肢はずいぶん広がるのでどちらを受けるかは難しい問題だ。志の低い私は、ノータイムでTOEICを選んだ。院試に必要なTOEICの点数の水準としては、700点程あれば良いとインターネットに書いてあった。私は親の顔よりもインターネットを見てきた時間が長い人間なので、この情報を親の言葉と思って鵜呑みにすることにした。私は偶然にもTOEICを三回生の夏休みに受けており、そのときに775点という自慢するには微妙な点数を取っていたので、とりあえず英語はこれで良しとすることにした。
 次に、専門科目の試験対策。経研では、いくつかある専門科目の中から二つ程度科目を選んで受験するという形式を取っているところが多い。中でも一番人気なのが、ミクロ経済学とマクロ経済学である。私もこれらの二科目を選択した。私は試験対策が苦手だ。どうやって試験対策をすれば良いのかさっぱりわからない。その方法がわかっていれば、大学受験でもこてんぱんに失敗することもなかったのだが。有効な試験対策法を知っている読者がいれば、私に教えてほしい。
 最後に研究計画書の作成。他の分野ではどうなのかは知らないが、経研においては多くの大学がこの研究計画書を要求する。研究計画書とは、読んで字のごとく研究の計画書なのだが、何を書いていいのかわからず、パソコンの前ではたと手が止まる。私が受験した経研はA4用紙三枚分程度の計画書を書かなければならなかった。正直に言ってしまえば、そんなに書くことはない。何せこっちはまだ何も研究していないのだ。書くことなどあろうはずもない。それでも書かなければならないので何とか捻りだす。その結果、読むに堪えないくだらない文章が出来上がる。自分が書いた酷い文章を何度も読み直すのは辛いことだ。

 多くの大学の経研は、夏と冬の二回に分けて入試を実施する。どちらかと言えば夏の入試の方が受験者も多く、合格者も多いのでメインと言えるだろう。冬の入試は夏の入試の追試験という意味合いもあり、冬の入試を受けるのは夏で不合格だった人や、突然心変わりして大学院に行きたくなった人が多いと思う。この日記が投稿されている日付からわかる通り、私は冬の入試で合格した。なぜなら、私は夏の入試で一度不合格になっているからだ。本来なら夏の入試で合格するはずだったので大誤算である。

 そんなわけで夏の入試に落ち、冬の入試に受からなければNEET(Not in Education, Employment, or Trainingの略)になるという状況になったのが九月の話である。このときは本当にNEETになるのはないかと思っていた。もっと言えば二日前までそう思っていた。
 
 ここまで書いてみて少し長くなりすぎてしまったので、残りは後日に投稿する。もしかしたら投稿しないかもしれない。期待せずに待っていてほしい。


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