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2022/09/24(土)
[M野]もうこれで...終わってもいい...だから...ありったけを...
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とあるドイツの社会心理学者はこう言った。「人間が完全に自然から離れることはない。あくまで人間は自然の一部だ。」と。車内から山々をつい見てしまうのもそのためなんだろう。 しかし、僕は、今日この時間だけは完全に自然から離れようと努力した。数十分前に、先輩から渡された校歌がプリントされた紙を脳裏に焼き付けさせることに全神経を注いでいたからだ。 お世辞にも快適とはいえないガタガタの座席が、目的地に近づいているのをより感じさせる。何せ山奥にあるのだから振動も物凄い。紙に目をやるものの、視線が定まらないため、脳が覚えるのを拒絶していたのを覚えている。
僕は、強化合宿の開催地である関西大学高槻キャンパスへと向かっていた。バス車内では自分を含めた12人の同期に加え、二回生、三回生が同乗していたが、なぜか四回生の姿は見えなかった。 車内はすでに張り詰めた空気が充満しており、何か言葉を発しようものなら窓から放り出されそうな感じがした。
「一回生は荷物を持って直ぐに外に出ろ」というのが到着の合図である。僕らは直ぐに外へ出ると、今度は「直ぐに整列しろ」との怒号が飛んだ。 これまでの練習で言われた通りに整列をすると、どこからか四回生が出てきて僕らの前でこう言った。「この強化合宿の間でお前らを死ぬ気で追い込むから覚悟しろ」と。 その四回生はとても優しそうな雰囲気だったが、この時はその面影もないくらい恐ろしい表情をしていたのを記憶している。
そんなこんなで強化合宿が始まった。だが、始まった直後に三回生の数人が何かやらかしたため、三回生全員は腕立て伏せの罰を課されることになった。 何せなんの前触れも無かったのだ。僕ら一回生が放心状態になっていると、四回生から三回生を応援してこいと発破をかけられた。 「何を言っているんだ?」と一回生の全員が思ったであろう。しかし、二回生がすでにそれを実践しているではないか。 叫びながら手を思い切り叩いているのだ。猿のおもちゃように。三回生の名前を呼びながら、頑張れ、と一心不乱にだ。 かなり遅かったが、ここで完全に応援団に入部したのを後悔した。しかし、始まってしまったものはどうしようもない。言われるがまま二回生に続き三回生の応援を開始した。
それから昼休憩を除くと67時間くらい経っただろうか。その間二回生の応援もさせられたり、校歌に合わせた振り付けを延々と行っていたため、疲労困憊でくたくたになっていた。僕の頭の中はすでにここから脱出することで一杯だった。
ここで僕が脱出のために取り得る手段は一つだけだ。そう、隠れて母親にLINEをし、祖母が危篤である旨電話をかけてくれと頼んだのである(祖母には大変申し訳なく思っている)。荷物を持ってここから逃げ出すことも考えたが、荷物置き場には二回生2人がいたし、仮に荷物を持って出ようものなら容易に捕まることも知っていた。なぜなら、過去にとある一回生が逃げ出した時に、キャンパスの守衛がこれを応援団に伝え、バス停で待っているところを引っ捕えたという話を二回生から聞いたからである。
四回生も流石にこれを疑おうとはしなかったため、なんとかキャンパス内から脱出し、帰路に着くことに成功した。強化合宿が始まって3日もたっていなかったのではないか。
それから強化合宿が終わって数日が経った頃、僕は応援団を辞めることを四回生に伝えた。 四回生・三回生・二回生からそれぞれ1人づつが集まり直接話したい旨述べたのでこれに応じたが、辞めるという意思に変わりはなく、計三回の話し合いの末、完全に辞めることができたのである。
なぜか小説もどきになりましたが、以上が応援団を辞めるまでの経緯です。 それから将棋部になぜ入ったかというと、元々新歓の時に将棋部に入るか応援団に入るかをギリギリまで悩んでいたこと、ネット対局のみでは上達が頭打ちになっていたこと、みんな仲良さそうだったことが決め手となったからです。 なお、僕は応援団について触れて欲しくないわけではなく、逆にどんどんイジって欲しいのです笑 その点、M山くんはかなりイジってくれるので本当に助かっています泣
かなり長くなりましたがこれで終わろうと思います。僕は後輩とか関係なくみんなと仲良くなりたいので気軽に話しかけてもらえると助かりますし、こちらから話しかけてきたときにはなんか四回生のやつが話しかけてきたから相手にしてやるかくらいに思って下さい笑 ちなみに、僕の進路は法科大学院への進学のため、法学部の人に対しては勉強面でアドバイスできる所があると思うので気軽に声をかけてくださいね!
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