不定期日記帳
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2003/12/29(月) 心筋梗塞
朝起きた、メチャクチャ晴れてやがる。でも昼から曇りのようだ。仕方が無いので今年の有酸素運動収めに行く事にした。

出発後、暫くして早くも曇り空となって来やがったが、一度発進してしまった俺を止めるのは至難の業だ。(嘘)

そして、今日も問題無く、すんなり帰れるだろう(この日記に何て書こうか?とか)と思いながら一庫のダムサイドまでやってきた。

ダムサイドを快調に走っていると郵便バイクが俺を抜いて行った。
そして暫く行くと、さっきの郵便配達員と50歳代位のオサーンが居た。
「知り合いか?」とか思いながら近づいて行くと、オサーンが地面に座り込んでいて、その横で郵便配達員が携帯で電話をしている。不自然だ。

そして、その横を通り過ぎた時、郵便配達員が救急車要請をしている事を認識した。
ボロボロの頭脳をフル回転させ、約3秒後に只ならぬ事態である事に気が付いた。

直ぐ様、自転車を180度回転させ(縦じゃなくて、横向け)現場に戻り、こちらからヘルパー申請をした。

郵便配達員(多分30歳代)の説明によると心筋梗塞らしい事が分かった。救いなのはオサーンは苦しがってはいるが意識がはっきりしていた事だ。薬は飲んだのだが効かないらしく、我々には成す術が無い。救急車到着まで見守る事と雑事をするのが唯一我々に出来る事だった。

「最悪は心臓マッサージとマウスツーマウスだな」と腹を括った。(やった事は無いけど)
でも、どっちがマウスツーマウスなのだろうと彼(郵便配達員)の顔をチラッと見てみた所、彼もこちらをチラッと見た。(同じ事を考えていたようだ)

暫くして救急車のサイレンが聞こえたのは良いがダムの対岸を走ってやがる。明らかに遠回りだ。

痺れを切らした彼(郵便配達員)は「迎えに行ってくる」と郵便バイクに飛び乗った。
そして一人残された俺は「最悪は心臓マッサージとマウスツーマウスを一人で、だな」と腹を括った。

間も無く救急車が到着し、救急隊員の的確な指示と質問そして動作に「この人達になら任せても大丈夫」と思わせて貰った。(俺の時もヨロシク)

そして担架に乗せられ救急車に乗ったオサーンは片手を上げながら、もう片方の手で胸を押さえ、私達の目をしっかり見ながら何度も「ありがとう」を小さく爆発させていた。本気の「ありがとう」だった。

そして救急車が去り、彼とも「ジャッ」と言う事で別れ、再び北へ向かって走り出した。
(多分意識もハッキリしていたのでオサーンは大事には至らないだろう)

そして走りながら思った。もしかして生まれて初めて本気の「ありがとう」を聞いたのでは無いのだろうかと。


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